米シスコシステムズが80億ドルの起債-自社株買い資金を調達

米ネットワーク機器メーカー、シス コシステムズは24日、総額80億ドル(約8200億円)の起債を実施し た。2014年の社債発行では最大規模。調達資金は半年で6%近く下落し た自社株の買い戻し費用などに充てる。

シスコの起債は確定利付債と変動利付債で計7本立て。ブルームバ ーグの集計データによれば、投資適格級の米企業による社債発行として は、昨年9月のベライゾン・コミュニケーションズによる490億ドル以 来の大型案件。ベライゾンによる空前の規模の社債発行などとは違い、 シスコが発行する社債には満期まで10年を超えるものは含まれない。

新興国の低迷や通信サービス事業者からの需要不振を背景に、シス コの2-4月(第3四半期)売上高は一部のアナリスト予想に届かない 見通し。同社は1月25日までの3カ月間に40億ドル相当の自社株を買い 戻したものの、半年間の株主のリターンはマイナスとなっている。

デラウェア・インベストメンツの運用担当者、トーマス・チョウ氏 は「ファンダメンタルズが健全な有名企業の短期債には圧倒的な需要が ある。シスコ自体は株式の視点からは順風満帆だったとは言えないが、 債券市場はそのリスクを前向きに引き受けている。現金残高が多く、取 り扱い製品分野で優位な地位を築いている」と指摘した。

シスコが24日提出した当局への届け出によると、調達資金は年内に 期限を迎える37億5000万ドル相当の債務の返済や株主への利益還元に充 当される。ブルームバーグのデータによれば、シスコの社債発行は2011 年3月以来。

起債の内訳は、変動利付債が18カ月物と3年物、5年物の3本で 計23億5000万ドル。確定利付債は17年償還債(表面利率1.1%)が24億 ドル、5年債(同2.125%)が17億5000万ドル、21年償還債(同2.9%) が5億ドル、10年債(同3.625%)が10億ドル。

原題:Cisco Borrows $8 Billion in Bond Sale to Help Finance Buybacks(抜粋)

--取材協力:Jordan Robertson. Editors: John Parry, Mitchell Martin

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