米国債:10年債利回り上昇、実体経済は強いとの憶測で

米国債は10年債利回りが10日ぶりの 高水準に迫った。厳しい冬の寒さで米国経済の強さが隠されており、金 融当局は債券購入策縮小を休止しないとの観測が背景だ。

10年債利回りは過去10日で最も狭いレンジで変動している。米財務 省は今週、1090億ドル相当の国債入札を実施する。昨年第4四半期実質 国内総生産(GDP)の改定値が28日に発表されるが、市場予想では速 報値からの下方修正が見込まれている。

RWプレスプリッチの政府債取引担当マネジングディレクター、ラ リー・ミルスタイン氏(ニューヨーク在勤)は「弱い経済統計の要因の 一部は悪天候だ。この狭いレンジを抜け出すためにはどちらの方向にし ろ新しく力強い材料が必要だ」と述べ、「それが出てくるまでは市場は 楽観を維持しつつも神経質だろう」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年債利回りは2.74%。一時は3ベーシスポイント(b p、1bp=0.01%)上昇の2.76%。利回りは21日に2.78%と、13日以 来の最高となった。同年債(表面利率2.75%、2024年2月償還)価格は この日、2/32下げて100 3/32。

5年債利回りは1bp上昇して1.55%。30年債利回りはほぼ変わら ずの3.7%。

5年債と30年債の利回り格差

5年債と30年債の利回り格差は2.14ポイントと、日中ベースで2月 7日以来の最小をつけた。

ブルームバーグがまとめた指数によると、米国債の投資リターンは 年初から21日までに1.6%。投資適格級の社債投資リターンは2.3%とな っている。

財務省は今週、合計1090億ドル相当の中期債入札を実施する。内訳 は25日の2年債が320億ドル。26日は2年物変動利付債が130億ドルと5 年債が350億ドル。27日は7年債が290億ドル。

米GDP予想

ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想によると、第4四半期 の実質GDP改定値は前期比年率2.5%増と、速報値の3.2%増からの下 方修正となっている。

27日に商務省から発表される1月の米耐久財受注は前月比で1.6% 減と予想されている。

イエレン連邦準備制度理事会(FRB)議長は27日、上院で金融政 策や経済見通してについて証言する。これは当初、13日に予定されてい たが悪天候のために延期された。

米連邦公開市場委員会(FOMC)は1月と2月に100億ドルずつ 資産購入額を縮小した。現在の購入規模は月間650億ドル。ニューヨー ク連銀はこの日、償還期限2019年11月から2021年1月の米国債26億ドル を買い入れた。

TDセキュリティーズの金利ストラテジスト、リチャード・ギルフ ーリー氏は「リスク志向の改善に伴い金利水準も上昇する可能性が高い とみられる」と指摘。「米国の成長と金融当局の動きに対しては海外か らの懸念もあるが、それが当局の緩和縮小政策に影響を及ぼす可能性は 小さいだろう。自動操縦による量的緩和の終了というのが引き続き、決 められたシナリオだ」と続けた。

原題:Treasury Yields Advance on Bets Weather Masks Economic Strength(抜粋)

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