NY外為:ユーロ軟調、ECB追加緩和観測で-物価圧力弱く

ニューヨーク外国為替市場ではユー ロが主要16通貨の大半に対して軟調。消費者物価の見通しが暗く、欧州 中央銀行(ECB)が来週、追加緩和に動くとの観測が背景にある。

1月のユーロ圏消費者物価上昇率は前年同月比で1%未満にとどま った。ECBのプラート理事は「物価安定目標が達成されないとわれわ れが判断した場合に利用できるツールボックスがある」と発言した。

スタンダード・チャータード(ニューヨーク)のシニア通貨ストラ テジスト、マイク・モラン氏は「この水準でもユーロはなお強過ぎる。 当社は対ドルでのユーロ売り持ちに傾いている。ECBからハト派的な 発言が出てくる可能性はもちろんある。そうなればユーロ強気派は追い 詰められるだろう」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロは対円で1ユーロ=140 円79銭。一時は前週末比0.4%下げた。対ドルでは0.1%安の1ユーロ =1.3735ドル。ドルは対円でほぼ変わらずの1ドル=102円51銭。

JPモルガンG7ボラティリティー指数は7.57ポイントと、昨年10 月24日以来の水準に低下した。今月3日には8.74%に達していた。

先進10カ国の通貨で構成されるブルームバーグ相関加重通貨指数に よると、ユーロは過去1年間に6.8%上昇。ドルは1%高、円は10.6% 安となっている。

ECB当局者発言

ドラギECB総裁は23日にシドニーで20カ国・地域(G20)財務 相・中央銀行総裁会議の終了後、政策委が3月6日にフランクフルトで 開く次回会合までに「行動の是非を判断する上で必要な十分な情報」を 得るだろうと述べた。ECBは同日に2016年のインフレ見通しを初めて 公表する。

ECBのチーフエコノミストであるプラート理事は22日付の週刊紙 エスプレソとのインタビューで、「物価動向の弱さは中期にも及んでい る」と語った。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)の通貨ストラテジスト、アタナ シオス・バンバキディス氏(ロンドン在勤)はECBについて、「イン フレ率がさらに低下するようだと、追加緩和の可能性が非常に高くな る」と述べた。

欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が24日発表した1月の ユーロ圏消費者物価指数(改定値)は前年同月比0.8%上昇。1月31日 発表の速報値は0.7%上昇だった。上方修正されたものの、インフレ率 は1%未満にとどまった。

ユーロは上昇維持が困難か

ナショナル・オーストラリア銀行の通貨ストラテジスト、ギャビ ン・フレンド氏(ロンドン在勤)は「来週はECBに関する思惑が強ま るだろう」と予想。当局者からのコメントは「何か起こることを示唆し ているようだ。そうなると、ユーロが上昇分を維持するのは難しいので はないか」と語った。

原題:Euro Weakens as CPI Fuels ECB Easing Speculation; Rand Advances(抜粋)

--取材協力:Eshe Nelson、Robert Brand. Editors: Paul Cox, Greg Storey

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