ウクライナ債相場は新たな外国支援次第か-デフォルト懸念で

親ロシア政権が事実上崩壊したウク ライナでは、新指導部が国内経済の危機的状況やデフォルト(債務不履 行)の可能性を明らかにしたことから、債券投資家は外国からの新たな 支援動向が相場の手掛かり材料になると判断している。

ウクライナのドル建て2023年4月償還債相場は21日、衝突収拾のた めヤヌコビッチ大統領が反政府勢力と合意したのを受けて、2カ月ぶり の大幅上昇を記録。同債利回りは10.19%へと82ベーシスポイント(b p、1bp=0.01%)低下した。これはロシアが救済計画を約束した昨 年12月以来となる低下幅。最高会議(議会)はその後、同大統領の解任 を決議し、トゥルチノフ議長を大統領代行に選出した。

ヤヌコビッチ政権の事実上の崩壊で、多数の死亡者を出し、経済を 混乱に陥らせたデモ隊と警察の衝突に終止符が打たれることが見込まれ るが、ウクライナの通貨防衛や債務返済能力に対する懸念が新たに浮上 してきた。米英や欧州諸国は支援を提供する用意があると表明。ロシア のシルアノフ財務相も先週、ウクライナ情勢が安定すれば、12月に約束 した150億ドル(約1兆5400億円)の救済策の下で追加支援を実施する 意向を明らかにしていた。

インベストメント・キャピタル・ウクライナ(キエフ)の調査責任 者、アレクサンドル・バルチシェン氏は電話取材に対し、「新政府の樹 立や、資金調達をめぐる新首相の最初の発言を待つ必要がある」と指摘 した。

トゥルチノフ氏は週末、最高会議のウェブサイトで、ウクライナ経 済が「デフォルト寸前の状況」にあると指摘。S&Pはウクライナがデ フォルト状態に陥る公算が大きいとの見方を示し、同国の格付けを投資 適格級から8段階低い「CCC」に引き下げた。

原題:Ukraine Bond Rally Seen Tied to Fresh Aid Amid Default Concerns(抜粋)

--取材協力:Michael Winfrey. Editors: James Amott, James Regan

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