債券は上昇、米債高や国内株安で-40年入札控えて超長期債の上値重い

債券相場は上昇。前週末の米国債相 場が住宅関連指標の落ち込みを受けて反発したことに加えて、国内株式 相場の下落が買い材料となった。一方、あすに40年債入札を控えて超長 期ゾーンの上値は重くなった。

東京先物市場で中心限月の3月物は前週末比7銭高の145円12銭で 取引を開始。午前10時すぎからじり高となり、午後の取引開始後には16 銭高の145円21銭まで上昇した。その後は高値警戒感からやや伸び悩ん で、結局は5銭高の145円10銭で引けた。

バークレイズ証券の丹治倫敦債券ストラテジストは、「米国債相場 がやや強かったのに加え、月末とあって投資家の年限長期化目的での残 高積み増しの思惑が買い材料となった。中国の金融システム懸念につい ては、国内株価が下がると債券相場も反応してくるが、現時点ではまだ よく分からない要素だ」と話した。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の332回債利回 りは同1ベーシスポイント(bp)低下の0.585%で始まり、しばらく同水 準で推移。午後3時前からは0.59%に低下幅を縮めている。5年物 の116回債利回りは0.5bp低下の0.18%。20年物の147回債利回りは横ば いの1.465%。30年物の41回債利回りは午前は0.5bp低い1.64%で推移し ていたが、午後に入ると横ばいの1.645%。40年物の6回債利回りは一 時0.5bp高い1.69%に上昇した後、横ばいの1.685%。

マスミューチュアル生命保険運用戦略部の嶋村哲金利統括グループ 長は「債券市場では売り手がおらず、小じっかり」だと指摘。40年債入 札については「水準的には微妙だが、入札前取引で利回り1.7%台に乗 っているので波乱はないだろう」と述べた。

株安・米債高

東京株式相場は下落。TOPIXは前週末比0.3%安の1219.07で引 けた。午後に入って急速に水準を切り下げ、一時は同1.3%安まで下落 した。一方、21日の米債相場は反発。米10年債利回りは前日比2bp低下 の2.73%程度。1月の米中古住宅販売件数が1年半ぶりの低水準に落ち 込んだことが買い材料となった。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の稲留克俊債券ストラテジス トは、「先週末の米国市場の株安、金利低下を手掛かりに朝方は先物市 場で買いが先行した」と指摘。日銀国債買い入れが今週は3回実施され る見通しで、年金などの投資家による年限長期化の買いも見込まれると 言い、「需給面からは少なくとも売りづらいタイミング」と述べた。

日銀がきょう実施した長期国債買い入れオペ(総額9000億円)の結 果によると、残存期間「1年超3年以下」、「3年超5年以下」、「5 年超10年以下」の応札倍率は3本とも前回より上昇した。

財務省は25日午前、40年利付国債(2月債)の利回り競争入札を実 施する。前回の6回債と銘柄統合するリオープン発行となり、表面利率 (クーポン)は1.9%。発行額は4000億円程度。

今回の40年債入札について、バークレイズ証の丹治氏は「超長期ゾ ーンは割安ではないが、無難に通過するのではないか」と言う。野村証 券の松沢中チーフストラテジストも「アウトライト(相場観に基づく取 引)購入を引き出す水準ではないが、20年債からの入れ替えなどでこな すのではないか」とみている。

--取材協力:赤間信行 Editors: 山中英典, 青木 勝

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