ドラギECB総裁:物価見通し悪化の場合は行動の用意

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総 裁は物価見通しが悪化した場合に刺激策を追加する用意があると述べた 一方で、現時点でユーロ圏にデフレの兆しはないとの認識を示した。

ドラギ総裁は23日にシドニーで、20カ国・地域(G20)財務相・中 央銀行総裁会議の終了後、「同じ物を安く買えると見込んで人々が支出 予定を延期する兆しは見当たらない。つまり、デフレと定義される状況 は見られない」と述べた。「当局はこのリスクを認識している。政策委 員会はこうしたリスクが強まる場合には行動を取る意志と用意がある」 と強調した。

1月のユーロ圏のインフレ率は0.7%とECBの2%目標の半分未 満に鈍化したことから、エコノミストの間ではECBがデフレリスクに 対応し追加刺激策を講じるかどうかをめぐり意見が割れている。ドラギ 総裁は、政策委が3月6日にフランクフルトで開く次回会合までに「行 動の是非を判断する上で必要な十分な情報」を得るだろうと述べた。 ECBは同日に2016年のインフレ見通しを初めて公表する。

ドラギ総裁はまた、ユーロ圏の景気回復の兆しについて、信頼が回 復し内需が上向く初期の兆候があると説明。「力強くはっきりした展開 は見えていないため、現状を慎重にとらえる必要がある。今見えている のは、長続きすれば勢いを増し得る動きの最初の兆しだ」と語った。

原題:Draghi Says ECB Ready to Act If Inflation Outlook Deteriorates(抜粋)

--取材協力:Paul Badertscher. Editors: Chris Bourke, Paul Gordon

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