G20を前に非難合戦スタート、米財務長官は新興国に行動要求

米連邦準備制度理事会(FRB)の 量的緩和縮小が金融市場の動揺を招いたと、一部の新興市場諸国から非 難された米国。今度はその米国が他の先進国とともに、経済成長を支援 するための一段の行動を新興国側に求め、形勢の逆転に動いている。

シドニーで22日から2日間の日程で開かれる20カ国・地域(G20) 財務相・中央銀行総裁会議に出席するルー米財務長官とオズボーン英財 務相は21日、投資家心理の改善に努めるべきなのは新興国だとの考えを 示した。

新興国通貨が年明けとしては2010年以来の大幅な下落に見舞われ、 MSCI新興市場指数の下げも目立つ中、ルー長官は「新興市場諸国は 財政健全化と構造改革の実施で自ら措置を講じなければならない」と指 摘。オズボーン財務相はFRBの緩和縮小について、「率直に言って、 一部諸国が口実に使っている」と断じた。

インドや南アフリカ共和国などはこのところ、FRBによる資産購 入規模の縮小が市場での投げ売りを招いたと非難してきたが、米国など 先進国は逆に、景気拡大を図るとともに経常赤字や政治的不和などの問 題に取り組んでいる諸国は投資家の評価を得ていると反論。

ルー長官は新興各国による改革への対応の違いなどに関し、「こう いった決定を下した国々とそうでない諸国とでは、市場には極めてはっ きりとした区別が見られる」と語った。

原題:G-20 Blame Game Starts as Lew Urges Emerging Market Action (2)(抜粋)

--取材協力:Michael Heath、氏兼敬子、Unni Krishnan、Jason Scott、David Fickling、Iain McDonald、Simon Kennedy、Candice Zachariahs、藤岡 徹. Editors: Kevin Costelloe, Emma Charlton

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