米国株(21日):下落、金融当局者の縮小継続発言を嫌気

21日の米国株は下落。米金融当局者 の発言から、当局が金融緩和縮小のペースを減速させる可能性は低いこ とが示唆された。

共同購入サイト、グルーポンは大幅下落。1-3月(第1四半期) 利益見通しがアナリスト予想に届かなかった。インターネット旅行代理 店、プライスライン・ドット・コムは上昇。四半期決算が予想を上回っ た。ハードディスク駆動装置(HDD)メーカーのシーゲイト・テクノ ロジーは、RBCキャピタル・マーケッツによる株式投資判断の引き上 げが好感され上昇した。

S&P500種株価指数は前日比0.2%安の1836.25。ダウ工業株30種 平均は29.93ドル(0.2%)下落し16103.30ドルで終えた。

ファースト・シチズンズ・バンクシェアーズのエリック・ティール 最高投資責任者(CIO)は「当局による緩和縮小が早過ぎるという不 安があるのかもしれない」と指摘した上で、「複数の中央銀行が緩和的 な政策を維持することで合意した事実は、当局者にはこれまでの回復を 損ねる意図がないということであり、投資家に若干の安心感をもたらす はずだ」と続けた。

S&P500種は今年1月15日に最高値をつけたものの、その後は米 金融当局による緩和縮小懸念を背景に新興市場で混乱が広がり、最大 で5.8%下げた。2月3日に付けた直近安値からは5.4%戻している。

フィッシャー総裁の発言

テキサス州オースティンで講演したダラス連銀のフィッシャー総裁 は、当局のバランスシートの一段の拡大が「高い有効性」をもたらした とは言い難いと述べた。同総裁は「大規模な資産購入の縮小を強く主張 するのはこれが理由だ。この先も同じ主張を続ける」と言明した。

またセントルイス連銀のブラード総裁は、当局は緩和策縮小を継続 する軌道にあると述べ、今年に入ってからの低調な経済統計は悪天候の 影響を受けている可能性があると続けた。

全米不動産業者協会(NAR)が発表した1月の中古住宅販売件数 (季節調整済み、年換算、以下同じ)は、前月比5.1%減の462万戸。ブ ルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト調査の予想中央値 は467万戸だった。

G20財務相・中央銀行総裁会議

シドニーで22、23日に開催される20カ国・地域(G20)財務相・中 央銀行総裁会議では、米金融当局による債券購入プログラム縮小の影響 で発生するボラティリティーを最小限に抑制することを模索する。ブル ームバーグ・ニュースが入手した共同声明の草案によると、G20はま た、財政の持続可能性を維持しつつ、世界経済の成長を大きく高める新 たな措置を模索することを目指す。

ブルームバーグがまとめたデータによると、今回の決算発表シーズ ンで既に発表を済ませたS&P500種構成企業433社のうち74%で利益が アナリスト予想を上回った。

シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数( VIX)はこの日0.7%低下して14.68。

S&P500種産業別10指数のうち6指数が低下した。通信サービス 株は1.4%下げた。

プライスラインは2.5%上昇。同社の10-12月(第4四半期)の利 益はアナリスト予想を上回った。欧州の景気回復がホテル予約の増加に つながった。

シーゲイトは1.5%高。RBCキャピタル・マーケッツは同社の株 式投資判断をセクターパフォームからアウトパフォームに引き上げた。

グルーポンは22%安。同社の1-3月利益見通しはアナリスト予想 に届かなかった。買収やマーケティングの経費がかさんだことが要因。

原題:U.S. Stocks Fall as Fed Stimulus Comments Overshadow Earnings(抜粋)

--取材協力:Trista Kelley. Editors: Michael P. Regan, Jeremy Herron

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