米国債(21日):反発、中古住宅販売件数の落ち込みで

米国債相場は反発。10年債利回りは 一時1週間ぶりの高水準を付けたが、1月の中古住宅販売件数が1年半 ぶりの低水準に落ち込んだため、低下に転じた。

1月の連邦公開市場委員会(FOMC)議事録で債券購入の縮小が 続く可能性が示唆されたため、今週は売りが先行したが、週間での下げ を埋める展開となった。降雪や冬の嵐も小売りや雇用指標に悪影響を与 えた。ブルームバーグ米国債指数は今月、0.3%低下した。

三菱UFJ証券USAのシニア米国債トレーダー、トーマス・ロス 氏は「市場は現状を見極めようとしている。景気減速が天候要因による ものなのか、あるいはそれ以上のものなのかという疑問は残る。市場は かなりの減速を織り込んだ。利回りがさらに低下するにはもっと悪いニ ュースが必要になるだろう」と指摘した。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年債利回りは前日比2ベーシスポイント(bp、1b p=0.01%)低下の2.73%。一時は13日以来の高水準となる2.78%まで 上昇した。同年債(表面利率2.75%、2024年2月償還)価格は5/32上げ て100 5/32。

全米不動産業者協会(NAR)が発表した1月の中古住宅販売件数 (季節調整済み、年換算、以下同じ)は、前月比5.1%減の462万戸。ブ ルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト調査の予想中央値 は467万戸だった。

「市場は再調整も」

ユナイテッド・ネーションズ・フェデラル・クレジット・ユニオン (ニューヨーク)の最高投資責任者(CIO)、クリストファー・サリ バン氏は「異常気象による統計のゆがみがなくなれば、ファンダメンタ ルズの見通し改善に対して市場は容易に再調整する可能性がある」と指 摘。FOMC議事録は「一部の当局者が市場の見通しよりも早い時期の 利上げを想定している可能性を示唆した。それが売りを誘った」と述べ た。

米国債は今月に入ってからは下落しているが、1月はブルームバー グ指数で1.8%上昇と、2012年5月以来の大幅高だった。新興市場通貨 の混乱で安全な逃避先としての需要が高まったことが背景にあった。

来週は合計1090億ドル相当の中期債入札が実施される。内訳は25日 の2年債が320億ドル。26日は2年物変動利付債が130億ドルと5年債 が350億ドル。27日は7年債が290億ドル。

20日に実施された30年物インフレ連動債入札では、投資家の需要を 測る指標の応札倍率は2.34倍と、2001年10月以来の低水準となった。

10年債利回りは3.05%に上昇か

ブルームバーグが金融機関を対象にまとめた調査では10年債利回り は第2四半期の終わりまでに3.05%に上昇すると予想(中央値)され た。

19日に公表された議事録(1月28-29日開催)は債券購入の縮小を 継続することが示唆された。さらに、「幾人か」の金融政策当局者は、 「経済見通しに目立った変化がなければ、継続的な緩和策ペースの減速 を支持することが明らかに推測される」とされた。

原題:Treasury Yields Drop From Week High After Home Sales Decline(抜粋)

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