ウクライナ、反政府派と大統領が和平合意書に署名-憲法改正

ウクライナの反政府派の指導者らと ヤヌコビッチ大統領は、3カ月に及んだ紛争を終わらせる和平合意文書 に署名した。

欧州連合(EU)加盟国の外相3人を交えた夜を徹した協議の末に 合意された和平案には、12月までの大統領選挙実施や10日以内に挙国一 致内閣を組閣することが盛り込まれている。また合意の一環として、憲 法を2004年の状態に回帰させる案が議会で可決された。これで大統領の 権限が抑制され、議会の力が強まる見込みだ。

スタンダード・バンク・グループの新興市場担当チーフエコノミス ト、ティム・アッシュ氏は電子メールで、合意について「まだ街頭での 支持を得る必要がある。簡単に崩壊し得る」と指摘した。

ヤヌコビッチ大統領が昨年11月にEUとの関係を強める連合協定の 調印手続きを見送ったことを発端とした対立は今週激しさを増し、少な くとも77人の死者を出した。EUは一部のウクライナ当局者への制裁を 決めるとともに、特使を送り調停に乗り出した。

ブルームバーグのデータによれば、2023年4月償還のドル建てウク ライナ債の利回りは77ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下 し10.326%。19日には過去最高の11.42%に達していた。

デモ参加者のオレクシー・ハラン氏は憲法改正と新内閣の組閣を勝 利と強調したものの、投獄されているティモシェンコ元首相の政党を率 いるアルセニー・ヤツェニュク氏は緊張が続くことを示唆した。昨年11 月以来、首都キエフの独立広場に陣取っている反政府派は引き続き広場 にとどまると同氏は述べた。

議会は386対0で憲法改正案を可決した。施行には大統領の署名が 必要。議会はまた、ティモシェンコ氏を釈放する案も賛成310、反 対54、棄権1で可決した。EUは和平合意を歓迎し、ファンロンパイ大 統領は「ウクライナの未来のために言葉を実行に移すことが全当事者の 責任」との声明を出した。

原題:Ukraine’s Warring Factions Sign Peace Pact to End Deadly

--取材協力:David McQuaid、Ian Wishart. Editors: Andrew Langley, Paul Abelsky

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