ドイツ証:年金ソリューション営業部社員が退社-過剰接待問題

ドイツ証券が厚生年金基金の理事長 らに多額の利益を提供していたとされる問題で、東京で当時営業を担当 していた年金ソリューション営業部の社員の1人が同社を退社したこと が21日までに分かった。

ドイツ証の井上敬之広報担当はブルームバーグ・ニュースの取材に 対し、同社の社員で贈賄容疑で12月に起訴された越後茂被告について、 現時点で「当社の従業員ではない」と退社したことを明らかにした。ま た、過剰接待を行ったとされる他の4人の営業担当の所在や処分などに ついては言及しなかった。

証券取引等監視委員会は2013年12月、ドイツ証が10年から12年にか け三井物産の基金を含む3つの厚生年金基金に100回にわたり計630万円 相当の接待を行ったと指摘した。これを受け金融庁は特別の利益提供に 当たり金融商品取引法に違反するとして業務改善命令を発令。証券会社 が過剰接待で行政処分を受ける初の例となった。

ドイツ証では処分を受け、コンプライアンス部門の人員増強など内 部管理態勢の強化策や、役員ら経営幹部5人の減給処分などを発表。同 時に接待を行った関係従業員に対して解雇、降格、賞与剥奪を含め「厳 正な処分」を実施する方針を示していた。年金ソリューション営業部 は12月に閉鎖された。

初公判へ

警視庁の12月の発表によれば、越後容疑者が贈賄の相手方としたの は三井物産の厚生年金元常務理事の釣澤裕被告。釣澤被告はドイツ証か ら10億円の金融商品を購入。2012年に謝礼の趣旨とその後も投資商品購 入を期待されていることを知りながら、越後被告側から海外旅行、ゴル フプレー、飲食代金など計90万円相当の賄賂を受けた。

監視委では、ドイツ証の同営業部は接待の相手がみなし公務員とさ れる厚生年金幹部であることを偽って社内の経費申告書類を作成、こう した行為を組織的に繰り返していたことを問題視していた。

越後被告に取材を試みたが、コメントは得られなかった。東京地方 裁判所では初公判の期日をまだ指定していない。

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