米カリフォルニア州パソロブレス市 近郊でワイン用ブドウ品種ジンファンデルを栽培するロバート・ナドー 氏は昨年、水道の蛇口から赤みを帯びた沈泥が出始めた時、嫌な予感が した。そして8月には何も出なくなってしまった。

1995年にロサンゼルスの北西約332キロメートルに位置する丘で6 エーカーのブドウ園の運営を初めて以降、ナドー氏は3度、乾燥したシ ーズンを乗り切った。昨年は、どの年よりもひどかったと振り返る。今 年は降雨量が平年の同時期の6分の1にとどまっており、この地域のワ イン用ブドウ生産者にとって一層厳しいシーズンとなりそうだ。この地 域は専門誌「ワイン・エンジュージアスト」で2013年の最も優れたワイ ン産地に選ばれた。

干ばつに見舞われたことにより一部の住民がワイナリーの水消費を 問題視しており、ブドウの木の栽培をやめざるを得ない状況に追い込ま れた生産者もいる。この地域の農家や住民が変動する天候パターンと地 下水減少の影響を免れるよう求める運動も始まり、遠隔地の生産者は確 実な水源を求めて新たに井戸を掘っている。

「近隣住民の間では水利用に関していら立ちや懸念が非常に強まっ ている。水の確保には生き残りがかかっている。ブドウの木は大変な被 害を受けている」。1970年代からこの地域に住んでいるナドー氏はイン タビューでこう語った。

カリフォルニア州は2012年に米国のワイン生産の89%を占めた。降 雨不足はナドー氏が運営するナドー・ファミリー・ビントナーズのよう な小規模ワイナリーのほか、米コンステレーション・ブランズなどの飲 料会社の生産も脅かしている。

原題:Drought Damages Vines as California Wine Growers Sink New Wells(抜粋)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE