JPモルガン損失急増の陰にリスクモデル-ロンドンの鯨教訓か

米銀最大手JPモルガン・チェー スは、トレーディング損益の評価基準に新たな規制上の要件を反映させ る修正を加えた結果、昨年は損失を計上する頻度が急増した。

JPモルガンの米証券取引委員会(SEC)への20日の届け出によ れば、新たな評価手法を採用した2013年は、トレーディング利益の計上 が260営業日中177日にとどまり、バリュー・アット・リスク(VAR、 1日当たりの最大損失可能額)推定額を上回る損失も2回にわたり記録 した。従来の基準の下では、トレーディング損失を計上する営業日はな く、損失がVARを上回ることもなかった。

同行によれば、新たな評価手法では、銀行資本規制「バーゼ ル2.5」に準拠し、手数料やコミッション、時価調整、純金利収入、日 中の取引変動の影響を除外し、損益を計算している。

「ロンドンの鯨」の異名を取るトレーダーがデリバティブ(金融派 生商品)投資に失敗し、62億ドル(現在の為替レートで約6300億円)余 りの損失を発生させた問題について、JPモルガンは12年6月段階の情 報開示で、VARの計算ミスが損失を防げなかった理由の一つと説明し ていた。

原題:JPMorgan Revises Market Risk Measure to Show Trading Losses (1)(抜粋)

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