債券は反落、米債安や日米株高で売り優勢-長期金利の低水準警戒も

債券相場は反落。前日の米国市場で 債券安・株高となった流れを継続。国内株価の反発などが圧迫要因とな り、売りが優勢となった。前日に長期金利が約3カ月ぶりの水準に低下 したことから高値警戒感も強まった。

東京先物市場で中心限月の3月物は4営業日ぶりに反落。前日比3 銭安の145円09銭で始まった後、いったん横ばいの145円12銭まで戻す場 面があった。しかし午後に入って、再び売りが優勢となり、一時13銭安 の144円99銭に下げた。結局は7銭安の145円05銭で引けた。

三井住友アセット・マネジメントの浜崎優シニアストラテジストは これまで内外ともリスクオフ(回避)の動きが広まったが、前日の米国 株が底堅く推移し、日本株も値を戻したと指摘。「円債市場は、年初か らの上昇相場が良い水準まできて、上げ一服となった」と述べた。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の332回債利回 りは0.595%を挟んでの展開。前日比1ベーシスポイント(bp)高い

0.595%で始まった後、いったんは上昇幅を縮め、0.59%を付けたもの の、午後に入って、徐々に水準を切り上げ、1.5bp高い0.6%を付けた。 5年物116回債利回りは0.5bp高い0.185%で推移している。

超長期債の取引では、20年物147回債利回りが一時2.5bp高い1.475 %、30年物41回債利回りが1.5bp高い1.645%まで上昇した。

JPモルガン証券の山脇貴史チーフ債券ストラテジストは、「前日 は株安、円高で買い進まれたが、株価が反発すると戻り売りが優勢。内 外株高で債券先物に前日上昇の反動売りが出ている」と説明していた。 現物債についても、「金利低下を追いかけてまで買いが膨らむ感じには 至っていない。10年債利回りは来週も0.6%中心か。1月後半からじり 安傾向だが一段の低下には材料不足」と述べた。

財務省が21日に実施した国債の流動性供給(第160回)入札結果( 発行額3000億円程度)は、公社債店頭売買参考平均値と比較した最大利 回り較差がマイナス0.007%、平均利回り較差はマイナス0.009%となっ た。三井住友アセットの浜崎氏は、入札結果の市場への影響について、 「無風だった」と話していた。

20日の米国債相場は続落。米10年債利回りは前日比1ベーシスポイ ント(bp)上昇の2.75%程度。一方、米株相場は上昇。S&P500種株 価指数は0.6%高の1839.78で引けた。

国内株式市場でTOPIXは3営業日ぶりに反発。前日比2.3%高 の1222.31で取引を終了した。

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