米国株:上昇、製造業統計で景気懸念後退-企業買収に楽観

20日の米国株は上昇。 マーキット 米製造業景況指数が前月比で上昇し、景気への懸念が和らいだ。またフ ェイスブックによるスマートフォン向けメッセージアプリ企業の買収は 企業買収をめぐる楽観を強めた。

電気自動車(EV)メーカー、テスラ・モーターズは上昇。同社は 今年のセダン「モデルS」の販売が増加すると見込んでいる。食品スー パー、セーフウェイは上昇。事情に詳しい関係者によると、同社は身売 りを検討している。フェイスブックはワッツアップの買収合意が好感さ れ上昇した。一方、小売り最大手のウォルマート・ストアーズは下落。 通期見通しが予想を下回った。

S&P500種株価指数は前日比0.6%高の1839.78。ダウ工業株30種 平均は92.67ドル(0.6%)上昇し16133.23ドルで終えた。

JPモルガン・ファンズのグローバル市場ストラテジスト、ジェー ムズ・リュウ氏は、「米国の消費者や企業の基本的な強さは今も健在 だ」と述べ、「新興市場については、その影響が米市場に及ぶかどうか が問題だが、その答えはこれまで見たところノーだ」と続けた。

S&P500種は今年1月15日に最高値をつけたものの、その後は米 金融当局による緩和縮小懸念を背景に新興市場で混乱が広がり、最大 で5.8%下げた。それ以来、5.6%値を戻している。

製造業景況指数や失業保険申請件数

マーキット米製造業景況指数は2月に56.7と、エコノミスト予想を 上回った。先週の新規失業保険申請件数は前週比で減少した。米民間調 査機関コンファレンス・ボードが発表した1月の米景気先行指標総合指 数(LEI)はエコノミスト予想に一致した。一方、フィラデルフィア 連銀が発表した2月の同地区製造業景況指数は予想外にマイナスとなっ た。

ブルームバーグがまとめたデータによると、今回の決算発表シーズ ンで既に発表を済ませた433社のうち74%で利益がアナリスト予想を上 回った。

パイオニア・インベストメント・マネジメントの運用担当者、ジョ ン・キャリー氏は、「M&A(企業の合併・買収)は順調だ。企業のバ ランスシートも引き続き良好だ」と述べ、「市場にはある程度の変動が あるかもしれない。しかし、投資家が市場に戻って、足元の米経済の強 さに注目すれば、再び株式投資を続けることになるだろう」と話した。

シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数 (VIX)はこの日4.6%低下して14.79。

S&P500種産業別10指数はいずれも上昇した。通信株が特に上げ た。ベライゾン・コミュニケーションズは3.4%高、AT&Tは1%上 昇した。

セーフウェイ、テスラ

セーフウェイは2.1%上昇。CVCキャピタル・パートナーズやレ ナード・グリーン・アンド・パートナーズなどはセーフウェイの一部な いし社全体の買収で交渉を行っている。セーフウェイは身売りを検討し ている。事情に詳しい関係者が明らかにした。

テスラは8.4%急伸。同社は今年「モデルS」を3万5000台余りを 販売する計画だ。10-12月(第4四半期)は一部項目を除く1株利益 が33セントとなった。ブルームバーグが集計したアナリストの調査結果 によれば、26セントの利益が見込まれていた。

フェイスブックは2.3%上昇。同社はワッツアップを現金・株式160 億ドルで買収することで合意した。内訳は株式が120億ドル、現金が40 億ドル。このほか買収額に制限付き株式30億ドルを加えれば最大190億 ドルになる。

原題:U.S. Stocks Rise on Factory Data Amid Facebook Deal Optimism(抜粋)

--取材協力:Namitha Jagadeesh. Editors: Jeremy Herron, Michael P. Regan

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE