米国債:続落、緩和縮小の継続観測で-弱い指標は寒波が影響か

米国債相場は続落。今週発表された 予想を下回る経済統計は厳しい寒さの影響で、金融当局は量的緩和の縮 小ペースを落とすことはしないとの見方から売りが優勢になった。

フィラデルフィア連銀製造業景況指数が予想外にマイナスとなり、 週間の新規失業保険が予想を上回ったものの、5年債を中心に下げた。 前日に公表された連邦公開市場委員会(FOMC)議事録は債券購入プ ログラムの縮小を休止する可能性をほとんど示唆しなかった。さらに、 「比較的早期のフェデラルファンド(FF)金利引き上げが適切になる との可能性」を指摘した当局者が「数人」いたことも明らかになった。 財務省がこの日実施した30年物インフレ連動国債(発行額90億ドル)入 札では2001年以来の低需要となった。

グッゲンハイム・セキュリティーズの米政府債トレーディング担当 マネジングディレクター、ジェーソン・ローガン氏は「前日の議事録へ の反応が続いており、期間が短めの国債が売られている。一部の当局者 が市場の見通しよりも早いFF金利誘導目標の引き上げに言及していた という事実で不意を突かれた参加者もいる」と指摘した。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、5年債利回りは前日比2ベーシスポイント(bp、1b p=0.01%)上昇の1.54%。同年債(表面利率1.5%、2019年1月償 還)価格は3/32下げて99 26/32。10年債利回りは1bp上昇の2.75%。

財務省は来週、合計1090億ドル相当の中期債入札を実施すると発表 した。内訳は25日の2年債が320億ドル。26日は2年物変動利付債が130 億ドルと5年債が350億ドル。27日は7年債が290億ドル。

インフレ連動債入札

20日に実施された30年物インフレ連動債入札では、最高落札利回り は1.495%と、2011年6月以来の高水準。予想平均は1.463%だった。前 回入札(昨年10月24日)は1.330%。

投資家の需要を測る指標の応札倍率は2.34倍と、2001年10月以来の 低水準。同月を最後に30年物インフレ連動国債の発行は停止され、2010 年2月に再開した。過去10回の入札の平均は2.70倍。

通常の30年債と30年物インフレ連動国債の利回り差は2.25ポイント に縮小した。過去10年の平均は2.47ポイント。

USAAインベストメンツで600億ドル相当の運用に携わるマッ ト・フロインド最高投資責任者はブルームバーグラジオとのインタビュ ーで、「最も可能性の高い金利見通しは数年にわたり徐々に上昇するこ とだが、劇的にはそうならない。金利の緩やかな上昇は市場が考えてい るよりも長くなる」と話した。

経済指標

労働省が発表した先週の新規失業保険申請件数(季節調整済み) は33万6000件と、前週から3000件減少した。ブルームバーグ・ニュース がまとめたエコノミスト予想の中央値は33万5000件だった。フィラデル フィア連銀が発表した2月の同地区製造業景況指数はマイナス6.3と、 前月の9.4から低下した。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノ ミスト調査の予想中央値は8だった。

ジェフリーズの政府債エコノミスト、トーマス・サイモンズ氏は 「市場は現在の経済指標があまり役に立たないとの見方に慣れており、 指標の影響で政策が変わる可能性は低いとの金融当局からの発言を信じ ている」と述べた。

原題:Treasuries Decline on Wagers Weather-Clouded Data Won’t Sway Fed(抜粋)

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