EU、G20に10年以内の共通基金稼働公約へ-銀行整理を支援

欧州連合(EU)が他の20カ国・地 域(G20)メンバーに対し、ユーロ圏の銀行の破綻処理を支える共通基 金が10年以内に利用可能となると約束する方針であることが明らかにな った。ただ同基金をめぐってはEU加盟国の間でも意見が分かれてい る。

EUは銀行同盟の構築に取り組んでおり、今年11月にはまず欧州中 央銀行(ECB)がユーロ圏の銀行の監督を担う。現在、銀行手数料を 原資とする550億ユーロ(約7兆7200億円)規模の整理基金を含む新た な銀行破綻処理システムの議論が進行中だ。

ブルームバーグが入手した22、23両日にシドニーで開催されるG20 財務相・中央銀行総裁会議向けにEUが準備した計画書によれば、ユー ロ圏各国はこの破綻処理メカニズムを支える共通基金の策定を公約。同 基金は10年をかけて構築され、用いられた資金は銀行業界が徐々に返済 する。

11日付の同計画書は「共通基金は遅くとも10年後までにフル稼働す る」としている。単一破綻処理メカニズム(SRM)と基金が法制化さ れると直ちに進展状況の審査が始まる。

18日にブリュッセルで開催のEU財務相理事会では、この共通基金 の議論の開始時期をめぐって各国が対立。ショイブレ独財務相が交渉開 始は時期尚早だと述べたのに対し、アイルランドのヌーナン財務相は EUが前進する姿勢を示すことで信頼が得られるだろうと主張した。

またEUはG20会合で、金融規制強化の公約を守るよう求める。具 体的にはデリバティブ(金融派生商品)市場の安全性向上やシャドーバ ンキング(影の銀行)のリスクへの対処、格付け会社への依存軽減を呼 び掛ける予定。また国境を越えた破綻処理システム構築や、金融機関の 回復力を高める取り組みを継続するよう訴えることも計画書で明らかに なった。

原題:EU to Assure G-20 on Common Euro Bank Backstop Within a Decade(抜粋)

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