森本日銀委員:財政の健全化に対する信認の確保が不可欠-講演

日本銀行の森本宜久審議委員は20日 午前、和歌山市内で講演し、「金融緩和の効果を十分に発揮していくう えでは、財政の健全化に対する市場の信認を確保していくことも不可欠 だ」と述べた。

さらに、「国際的にみても、わが国の財政は厳しい状況にある。万 が一にも財政に対する信認が低下するような場合には、長期金利が景 気・物価と整合的でない形で上昇する可能性がある」と語った。

日銀は18日、近く期限の到来する「貸し出し増加を支援するための 資金供給」と「成長基盤強化を支援するための資金供給」について、規 模を2倍としたうえで、1年間延長することを決定した。

森本委員は「これからも経済の好循環を持続させていくためには、 企業や家計が緩和的な金融環境を実際に活用して資金を調達し、これが 投資や支出の増加を通じて、マクロ的な需給バランスの改善につなが り、そのうえで成長力も高まっていくことが大事だ」と指摘。「今回の 両制度の延長・見直しは、そうした動きを加速させるものと考えてい る」と語った。

景気については「消費税率引き上げに伴う駆け込みと反動が予想さ れるが、今後の金融政策を判断していくうえでは、そうした振れをなら したうえで、2%の物価安定の目標の実現に向けた道筋を順調にたどっ ているかどうかが重要なポイントだ」と述べた。

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