天然ゴムの弱気相場、在庫増で下落か-ブリヂストンに追い風

弱気相場に入っている天然ゴムがさ らに下落するとの見方が広がっている。世界の供給が4年連続で過剰に なると予想され中国の在庫が膨らんでいるためだ。相場が下落すればタ イヤメーカーのコスト低下につながりそうだ。

ブルームバーグ・ニュースがアナリスト15人を対象に実施した調査 の中央値によると、国際指標である東京商品取引所の天然ゴム先物相場 は、年内に今月19日終値から最大15%下落し1キログラム当たり200円 になると予想されている。年末時点でこの水準となれば、2011年に付け た過去最高値を63%下回る。

価格下落によりタイやインドネシアなど主産地の利益が減少してい る。一方、ブリヂストンが今週発表した13年12月期連結決算によると、 天然ゴム相場下落は同社の営業利益に対して500億円の増益要因となっ た。今年も50億円の増益要因になると見込んでおり、フランスのミシュ ラン、米グッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバーも恩恵を受けそうだ。

調査会社JSCのアナリスト、重本貴樹氏は、在庫が大量に積み上 がっているため、この市場で強気姿勢を示すことはできないと指摘。中 国の天然ゴム在庫は過去半年間でほぼ倍増しており、在庫の増加は生産 国からの供給が潤沢であることを示唆していると述べた。同氏は昨年10 月時点では相場上昇を見込んでいた。

世界の生産が需要を上回るとの見方が高まる中、中国の在庫が9年 ぶりの高水準に膨らんだことから、天然ゴムは1月28日に弱気相場入り した。中国の自動車需要の伸びは、大気汚染対策と金融引き締め策を背 景に鈍化しつつある。同国は世界最大の自動車市場で天然ゴムの最大の 消費国。

東京商品取引所の天然ゴム先物相場は年初来で15%下落。昨年は年 間ベースで9.3%下げた。

原題:Bear Market for Rubber Boosts Bridgestone as Stockpiles Swell(抜粋)

--取材協力:Supunnabul Suwannakij、鈴木偉知郎、Feiwen Rong. Editors: Sungwoo Park, Brett Miller

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE