2月19日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

(米国株を更新します)

◎NY外為:ドル堅調、FOMC議事録は緩和縮小路線の継続を示唆

ニューヨーク外国為替市場ではドルが堅調。ドル指数は3週間ぶり の大幅上昇となった。連邦公開市場委員会(FOMC)議事録で、新興 市場の波乱や予想より弱い米経済統計にもかかわらず、金融緩和の縮小 路線に変わりはないことが示された。

米国債利回りが上昇するのに伴い、ドルは主要16通貨の大半に対し て上昇。議事録では、経済見通しに変更がない限り、資産購入の縮小ペ ースを維持することを「数人の」当局者が支持したと記された。ウクラ イナやタイで反政府デモと警官隊の衝突が激化し、新興国の通貨は安 い。

シティグループの主要10カ国(G10)通貨戦略責任者、スティーブ ン・イングランダー氏(ニューヨーク在勤)は「ドルはオーストラリ ア・ドルに対して強含んでいる。カナダ・ドルに対しても堅調さが見え てきた」と指摘。「債券市場はやや神経質になっているようだ。為替市 場はさほど気にせず、ドルはやや堅調となった」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在主要10通貨に対するドルの動きを示 すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.3%上昇の1020.16。1月30 日以来で最大の上昇率。

円は対ドルで0.1%高の1ドル=102円31銭。前日は0.4%下げてい た。対ユーロではこの日、0.2%高の1ユーロ=140円51銭。ドルは対ユ ーロで0.2%上げて1ユーロ=1.3733ドル。一時は1.3739ドルまで下げ た。

日銀とFOMC

日本銀行は18日に開いた金融政策決定会合で、3月末に期限が来る 「成長基盤強化を支援するための資金供給」を1年間延長し、「本則」 の供給枠を従来の3.5兆円から7兆円に拡大することを決めた。金融政 策の運営方針については現状維持とすることを決めた。

ブルームバーグがまとめたアナリスト調査では、円は2015年に1ド ル=115円に下げると予想されている。日銀が目標としている2%の物 価上昇を達成するには、1ドル=120円まで円安が進む必要があるとみ られている。

FOMCの議事録によれば、政策当局者は失業率が利上げを決定す る際の目安としている水準付近まで低下したことに伴い、政策金利の方 向性をめぐるガイダンスを近く変更することを検討している。

議事録では、「失業率が6.5%に迫っている中、その目安を下回っ た後のフェデラルファンド(FF)金利をめぐる決定についての情報を 提供するため、FOMC参加者はフォワードガイダンスを変更すること が近く適切になるとの見解で一致した」と記述した。

「結局のところハト派的」

シティのイングランダー氏は「失業率についての表現を変えること でコンセンサスがあるようだ」と指摘。「失業率の数字をさほど重視せ ず、それから焦点を外す方向でやり方を検討していることがうかがえ る。結局のところハト派的であり、タカ派的ではない」と述べた。

1月の米住宅着工件数は予想以上に減少した。厳しい寒さが影響し た可能性がある。2月の雇用統計も、この3カ月続いている厳しい天候 の影響を受けるとの見方がある。

ピアポント・セキュリティーズ・ホールディングス(コネティカッ ト州スタンフォード)のグローバルストラテジスト、ロバート・シンチ 氏は「米景気減速はどれほど本物なのか、天候要因はどれほど影響して いるのか、様々な不透明感がある」と述べた。「今年良いスタートを切 れず、もっと確定的な情報を待って様子見している短期投資家がかなり いるのではないだろうか」と続けた。

JPモルガンG7ボラティリティー指数は7.6%に低下。昨年10月 以来の低水準となった。

原題:Dollar Gains as Fed Minutes Signal Unabated Tapering; Baht Falls(抜粋)

◎米国株:下落、FOMC議事録が緩和策の縮小継続を示唆

19日の米国株は下落。国際通貨基金(IMF)が世界的な成長への リスクを警告したほか、米連邦準備制度理事会(FRB)が公表した連 邦公開市場委員会(FOMC)の議事録で緩和策縮小の継続が示唆され たことが影響した。

USスチールは大幅安。同社は韓国が米国で販売する鋼管は原価を 割っていると主張したが、米商務省がこれを退けたことが嫌気された。 JPモルガン・チェースとバンク・オブ・アメリカ(BOA)はいずれ も下落。この日の金融株が売られた。

S&P500種株価指数は前日比0.7%安の1828.75。ダウ工業株30種 平均は89.84ドル(0.6%)下落し16040.56ドルで終えた。

ウェルズ・ファーゴ・プライベート・バンクの副最高投資責任者 (CIO)のエリック・デービッドソン氏は「これまでのところ緩和策 の縮小は秩序だって行われており、当局者もしっかり取り組んでいるよ うだ」と述べ、「統計次第ではあるが、その統計は長期的なものであ り、短期的ではない。投資家はこれが非常に長期にわたるプロセスの始 まりであることを認識するべきだ」と続けた。

過去2週間に発表された米経済統計は市場予想を下回るものもあっ たが、投資家はそれを重要視していない。それは株価にも反映されてい る。S&P500種は今年1月15日に最高値をつけたものの、その後は米 金融当局による緩和縮小懸念を背景に新興市場で混乱が広がり、S& P500種は最大で5.8%下げた。それ以来、S&P500種は値を戻し、年 初からのマイナスは1.1%未満となっている。

FOMC議事録

FOMC議事録は「幾人か」の金融政策当局者は、「経済見通しに 目立った変化がなければ、継続的な緩和策ペースの減速を支持すること が明らかに推測される」と述べた。

朝方発表された1月の米住宅着工件数は予想以上に減少した。厳し い寒さが影響した可能性がある。これを受けて住宅建設銘柄は下落し た。MDCホールディングス、M/Iホームズはいずれも下落した。

RWベアードのチーフ投資ストラテジスト、ブルース・ビトルズ氏 は「3月かおそらく4月になるまでは景気の現状について何も分からな いだろうと考えている」と述べた。

IMFは週末にシドニーで開催される20カ国・地域(G20)の財務 相・中央銀行総裁会議向けに準備されたリポートで、景気回復はまだ弱 く「著しい下向きのリスクが残っている」と説明した。

ウクライナでの衝突

ウクライナでは警察と反政府デモ隊が衝突し、少なくとも25人が死 亡、数百人が負傷した。タイのバンコクでも警察とデモ隊が衝突し、死 亡者が出た。

S&P500種構成銘柄のうち、今回の決算発表シーズンでこれまで に416社が決算を発表した。ブルームバーグがまとめたデータによる と、このうち、75%で利益がアナリスト予想を上回った。売上高が予想 を上回ったのは64%。

S&P500種産業別10指数のうち8指数が下げた。JPモルガン は2.1%安、BOAは1.6%下落した。

USスチールは7%値下がりした。

一方、油田採掘を手掛けるネイバーズ・インダストリーズは上昇。 第4四半期営業収入がアナリスト予想を上回ったことが好感された。肥 料メーカー、CFインダストリーズも高い。第4四半期売上高がアナリ スト予想を上回った。

原題:U.S. Stocks Retreat as Fed Minutes Indicate More Stimulus Cuts(抜粋)

◎米国債:反落、FOMC議事録が緩和縮小の継続を示唆

は反落。午後に公表された1月の米連邦公開市場委員会 (FOMC)議事録を受けて売りが優勢となり、10年債利回りは上昇に 転じた。議事録では債券購入の縮小を休止する可能性がほとんど示され なかった。

議事録によると、数人の当局者が毎回の会合で債券購入を月100億 ドル縮小していく方針を支持した。朝方発表された1月の住宅着工件数 が予想以上に減少し、景気腰折れの観測が強まったため、10年債利回り は低下する場面もあった。

SEIインベストメンツ(ペンシルベニア州オークス)で80億ドル 相当の資産運用に携わるショーン・シムコ氏は「金融当局は依然として 景気の現状に自信を持っており、前進を続けるだろう。それが金利に上 昇圧力を掛けている」と指摘。「予想されていたのは、もっとハト派的 な内容だった」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年債利回りは前日比3ベーシスポイント(bp、1b p=0.01%)上昇の2.74%。一時は2.67%と、11日以来の低水準を付け た。同年債(表面利率2.75%、2024年2月償還)価格は9/32下げて100 3/32。

1月28-29日開催の議事録によれば、「幾人か」の金融政策当局者 は、「経済見通しに目立った変化がなければ、継続的な緩和策ペースの 減速を支持することが明らかに推測される」と述べた。

FOMCは資産購入額を2回連続で100億ドル縮小し、同会合で650 億ドルとした。次回会合は3月18-19日。

失業率が目安に接近

議事録によれば、失業率が利上げを決定する際の目安としている水 準付近まで低下したことに伴い、政策当局者は政策金利の方向性をめぐ るガイダンスを近く変更することを検討している。

FOMCは2012年12月の会合で、失業率が6.5%を上回り、「向こ う1-2年」のインフレ率が2.5%以下にとどまると予想される限り、 政策金利を低水準にとどめる考えを示した。失業率は今年1月、6.6% に低下した。

最初の利上げ時期をめぐり、当局者の間で意見が分かれている。議 事録によると「比較的早期にフェデラルファンド(FF)金利の引き上 げが適切であるとの可能性を挙げた」当局者が「数人」いた。

アトランタ連銀のロックハート総裁はこの日ジョージア州メイコン で講演し、最初の利上げが2015年下半期になるとの同連銀の予想に満足 していると語った。

住宅着工

商務省が発表した1月の住宅着工件数(季節調整済み、年率換算、 以下同じ)は88万戸と、前月から16%減少。2011年2月以来の大幅な落 ち込みとなった。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予 想の中央値は95万戸だった。前月は105万戸に修正された。住宅建設許 可件数は前月比5.4%減。

CRTキャピタル・グループ(コネティカット州スタンフォード) の米国債ストラテジー責任者、デービッド・エーダー氏は「多くの天候 要因が影響したことは周知の通りだが、その程度は分からない。少なく とも3月末まで指標はその影響で弱い内容になるだろう」と述べた。

ここ1週間の発表された統計では、小売売上高や鉱工業生産が予想 外に減少していた。

労働省の発表によると、1月の生産者物価指数(PPI)は前月 比0.2%上昇した。前月は0.1%上昇。ブルームバーグ・ニュースがまと めたエコノミスト予想中央値は0.1%上昇だった。統計内容は大幅に刷 新された。

原題:U.S. Yields Rise as Fed Minutes Show Support for Steady Tapering(抜粋)

◎NY金:3カ月ぶり高値から下落、FOMCの緩和縮小継続を警戒

ニューヨーク金先物相場は3カ月ぶりの高値から下落。米連邦公開 市場委員会(FOMC、1月28-29日開催)の議事録で緩和縮小継続の 可能性が示唆されたことを背景に、代替投資としての金買いが減退し た。

フューチャーパス・トレーディングのトレーダー、フランク・レシ ュ氏(シカゴ在勤)は電話インタビューで、「FOMCは緩和縮小のペ ース減速について検討していないことが議事録で明らかになった」と指 摘。「インフレがほとんどみられなことも金にっとては好ましくない」 と述べた。

ニューヨーク時間午後2時37分現在の電子取引で、ニューヨーク商 業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物4月限は0.8%安の1 オンス=1316.10ドル。この日の通常取引は議事録公表を前に1320.40ド ルで終了した。前日は一時1332.40ドルと、昨年10月31日以来の高値を つけていた。

原題:Gold Futures Drop From Three-Month High on Fed Tapering Concern(抜粋)

◎NY原油:続伸、103ドル台-クッシング在庫の減少観測で

ニューヨーク原油先物相場は続伸。4カ月ぶり高値となった。ウェ スト・テキサス・インターミディエート(WTI)原油の受け渡し地 点、オクラホマ州クッシングで在庫が3週連続で減少するとの観測が買 いを誘った。

ストラテジック・エナジー・アンド・エコノミック・リサーチ(マ サチューセッツ州ウィンチェスター)のマイケル・リンチ社長は、「20 日発表の統計でクッシング在庫と全米レベルの石油製品在庫が減少する と予想されており、原油相場は強含んでいる」と指摘。「クッシング在 庫は新しいパイプラインの影響で減少しており、石油製品在庫は高い需 要を背景に減少している」と語った。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物3月限は前日 比88セント(0.9%)高の1バレル=103.31ドルと、終値としては昨 年10月8日以来の高水準となった。

原題:WTI Crude Climbs to Four-Month High on Cushing Supply Outlook(抜粋)

◎欧州株:ほぼ変わらず、終了間際に下げ消す-ラファルジュが高い

19日の欧州株式相場は取引終了間際の90分間で下げを解消し、指標 のストックス欧州600指数は前日比ほぼ変わらずで終了した。

鋼管メーカーのテナリスとフランス同業のバローレックが大きく下 げた。韓国から輸入される鋼管に反ダンピング(不当廉売)の措置を科 さない予備判定を米当局が下したことが背景。オランダの情報サービス 会社ウォルタース・クルーワーは4.6%安。一方、仏セメントメーカー のラファルジュと、デンマークのビール会社カールスバーグが大幅高と なった。第4四半期利益がいずれも予想を上回ったことが買い材料。

ストックス欧州600指数は前日比0.1%高の334.94で終了。一時 は0.6%安となった。同指数は4日以降に5.5%上げており、先月22日に 付けた6年ぶり高値まであと0.3%となっている。

RMGウェルス・マネジメントのスチュアート・リチャードソン最 高投資責任者(CIO)は、「相場は上昇するよりレンジ取引になると みている」とし、「これまで相当上げてきた後となっては、われわれを 夢中にさせる材料として欧州の経済成長、つまりは企業業績だけでは不 十分だ」と語った。

19日の西欧市場では18カ国中6カ国で主要株価指数が下落。仏 CAC40指数は0.2%上げた。

原題:European Stocks Are Little Changed as Tenaris, Vallourec Decline(抜粋)

◎欧州債:スペイン債下落、入札を翌日に控え-ドイツ債ほぼ変わらず

19日の欧州債市場ではスペイン10年債が5営業日ぶりに下落。同国 債利回りは一時8年ぶり低水準を付けたものの、最大50億ユーロ規模の 国債入札を翌日に控え、上げに転じた。

スペインのマドリード州当局者が債券発行額の拡大を検討している と述べたことも、同国債には重しとなった。ドイツ10年債相場はほぼ変 わらず。この日の国債入札では応札額が目標上限に届かなかった。イタ リア10年債は5営業日ぶりに下落。同国債利回りも一時は8年ぶり低水 準を付けていた。

DZ銀行(フランクフルト)の調査アナリスト、フェリックス・ヘ ルマン氏は「スペインが20日に国債を発行するのに加え、マドリード州 は今年の発行額を増やす計画を明らかにした」と発言。「数日にわたり 国債スプレッドが縮小したことから、利益確定の傾向が出た可能性があ る」と語った。

ロンドン時間午後4時41分現在、スペイン10年債利回りは前日比4 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の3.57%。一時 は3.487%と、2006年2月以来の低水準を付けた。同国債(表面利 率3.8%、2024年4月償還)価格は0.345下げ102.06。

スペインの自治州で経済規模が2番目に大きく、最も債務が少ない マドリード州は年内に36億ユーロの償還を迎える。このうち30億ユーロ は既に、債券発行を通じて賄われている。

ドイツ10年債利回りは1.66%。5日には1.60%まで下げ、昨年8月 1日以来の低水準となっていた。同国政府は2024年2月償還債(表面利 率1.75%)を38億ユーロ発行。目標上限の50億ユーロに対し、応札額 は43億3000万ユーロだった。

英国債相場は3日続伸。昨年10-12月期の英失業率が予想に反して 上昇したことから、イングランド銀行(英中銀)が利上げに動くとの観 測が後退した。

ロンドン時間午後4時33分現在、5年債利回りは2bp低下 の1.62%。11日以来の低水準となる1.59%まで下げる場面もあった。同 国債(表面利率1.25%、2018年7月償還)価格は0.085上げ98.42。指標 の10年債利回りは1bp下げ2.73%となった。

原題:Spanish Yields Climb From 8-Year Low; Bund Auction Misses Target(抜粋) U.K. Bonds Gain Third Day as Jobless Rate Climbs; Pound Advances

(抜粋)

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