米国株:下落、FOMC議事録が緩和策の縮小継続を示唆

19日の米国株は下落。国際通貨基金 (IMF)が世界的な成長へのリスクを警告したほか、米連邦準備制度 理事会(FRB)が公表した連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録 で緩和策縮小の継続が示唆されたことが影響した。

USスチールは大幅安。同社は韓国が米国で販売する鋼管は原価を 割っていると主張したが、米商務省がこれを退けたことが嫌気された。 JPモルガン・チェースとバンク・オブ・アメリカ(BOA)はいずれ も下落。この日の金融株が売られた。

S&P500種株価指数は前日比0.7%安の1828.75。ダウ工業株30種 平均は89.84ドル(0.6%)下落し16040.56ドルで終えた。

ウェルズ・ファーゴ・プライベート・バンクの副最高投資責任者 (CIO)のエリック・デービッドソン氏は「これまでのところ緩和策 の縮小は秩序だって行われており、当局者もしっかり取り組んでいるよ うだ」と述べ、「統計次第ではあるが、その統計は長期的なものであ り、短期的ではない。投資家はこれが非常に長期にわたるプロセスの始 まりであることを認識するべきだ」と続けた。

過去2週間に発表された米経済統計は市場予想を下回るものもあっ たが、投資家はそれを重要視していない。それは株価にも反映されてい る。S&P500種は今年1月15日に最高値をつけたものの、その後は米 金融当局による緩和縮小懸念を背景に新興市場で混乱が広がり、S& P500種は最大で5.8%下げた。それ以来、S&P500種は値を戻し、年 初からのマイナスは1.1%未満となっている。

FOMC議事録

FOMC議事録は「幾人か」の金融政策当局者は、「経済見通しに 目立った変化がなければ、継続的な緩和策ペースの減速を支持すること が明らかに推測される」と述べた。

朝方発表された1月の米住宅着工件数は予想以上に減少した。厳し い寒さが影響した可能性がある。これを受けて住宅建設銘柄は下落し た。MDCホールディングス、M/Iホームズはいずれも下落した。

RWベアードのチーフ投資ストラテジスト、ブルース・ビトルズ氏 は「3月かおそらく4月になるまでは景気の現状について何も分からな いだろうと考えている」と述べた。

IMFは週末にシドニーで開催される20カ国・地域(G20)の財務 相・中央銀行総裁会議向けに準備されたリポートで、景気回復はまだ弱 く「著しい下向きのリスクが残っている」と説明した。

ウクライナでの衝突

ウクライナでは警察と反政府デモ隊が衝突し、少なくとも25人が死 亡、数百人が負傷した。タイのバンコクでも警察とデモ隊が衝突し、死 亡者が出た。

S&P500種構成銘柄のうち、今回の決算発表シーズンでこれまで に416社が決算を発表した。ブルームバーグがまとめたデータによる と、このうち、75%で利益がアナリスト予想を上回った。売上高が予想 を上回ったのは64%。

S&P500種産業別10指数のうち8指数が下げた。JPモルガン は2.1%安、BOAは1.6%下落した。

USスチールは7%値下がりした。

一方、油田採掘を手掛けるネイバーズ・インダストリーズは上昇。 第4四半期営業収入がアナリスト予想を上回ったことが好感された。肥 料メーカー、CFインダストリーズも高い。第4四半期売上高がアナリ スト予想を上回った。

原題:U.S. Stocks Retreat as Fed Minutes Indicate More Stimulus Cuts(抜粋)

--取材協力:Jonathan Morgan. Editors: Jeremy Herron, Michael P. Regan

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