米国債:反落、FOMC議事録が緩和縮小の継続を示唆

米国債相場は反落。午後に公表され た1月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録を受けて売りが優勢 となり、10年債利回りは上昇に転じた。議事録では債券購入の縮小を休 止する可能性がほとんど示されなかった。

議事録によると、数人の当局者が毎回の会合で債券購入を月100億 ドル縮小していく方針を支持した。朝方発表された1月の住宅着工件数 が予想以上に減少し、景気腰折れの観測が強まったため、10年債利回り は低下する場面もあった。

SEIインベストメンツ(ペンシルベニア州オークス)で80億ドル 相当の資産運用に携わるショーン・シムコ氏は「金融当局は依然として 景気の現状に自信を持っており、前進を続けるだろう。それが金利に上 昇圧力を掛けている」と指摘。「予想されていたのは、もっとハト派的 な内容だった」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年債利回りは前日比3ベーシスポイント(bp、1b p=0.01%)上昇の2.74%。一時は2.67%と、11日以来の低水準を付け た。同年債(表面利率2.75%、2024年2月償還)価格は9/32下げて100 3/32。

1月28-29日開催の議事録によれば、「幾人か」の金融政策当局者 は、「経済見通しに目立った変化がなければ、継続的な緩和策ペースの 減速を支持することが明らかに推測される」と述べた。

FOMCは資産購入額を2回連続で100億ドル縮小し、同会合で650 億ドルとした。次回会合は3月18-19日。

失業率が目安に接近

議事録によれば、失業率が利上げを決定する際の目安としている水 準付近まで低下したことに伴い、政策当局者は政策金利の方向性をめぐ るガイダンスを近く変更することを検討している。

FOMCは2012年12月の会合で、失業率が6.5%を上回り、「向こ う1-2年」のインフレ率が2.5%以下にとどまると予想される限り、 政策金利を低水準にとどめる考えを示した。失業率は今年1月、6.6% に低下した。

最初の利上げ時期をめぐり、当局者の間で意見が分かれている。議 事録によると「比較的早期にフェデラルファンド(FF)金利の引き上 げが適切であるとの可能性を挙げた」当局者が「数人」いた。

アトランタ連銀のロックハート総裁はこの日ジョージア州メイコン で講演し、最初の利上げが2015年下半期になるとの同連銀の予想に満足 していると語った。

住宅着工

商務省が発表した1月の住宅着工件数(季節調整済み、年率換算、 以下同じ)は88万戸と、前月から16%減少。2011年2月以来の大幅な落 ち込みとなった。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予 想の中央値は95万戸だった。前月は105万戸に修正された。住宅建設許 可件数は前月比5.4%減。

CRTキャピタル・グループ(コネティカット州スタンフォード) の米国債ストラテジー責任者、デービッド・エーダー氏は「多くの天候 要因が影響したことは周知の通りだが、その程度は分からない。少なく とも3月末まで指標はその影響で弱い内容になるだろう」と述べた。

ここ1週間の発表された統計では、小売売上高や鉱工業生産が予想 外に減少していた。

労働省の発表によると、1月の生産者物価指数(PPI)は前月 比0.2%上昇した。前月は0.1%上昇。ブルームバーグ・ニュースがまと めたエコノミスト予想中央値は0.1%上昇だった。統計内容は大幅に刷 新された。

原題:U.S. Yields Rise as Fed Minutes Show Support for Steady Tapering(抜粋)

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