NY外為:ドル堅調、FOMC議事録は緩和縮小の継続を示唆

ニューヨーク外国為替市場ではドル が堅調。ドル指数は3週間ぶりの大幅上昇となった。連邦公開市場委員 会(FOMC)議事録で、新興市場の波乱や予想より弱い米経済統計に もかかわらず、金融緩和の縮小路線に変わりはないことが示された。

米国債利回りが上昇するのに伴い、ドルは主要16通貨の大半に対し て上昇。議事録では、経済見通しに変更がない限り、資産購入の縮小ペ ースを維持することを「数人の」当局者が支持したと記された。ウクラ イナやタイで反政府デモと警官隊の衝突が激化し、新興国の通貨は安 い。

シティグループの主要10カ国(G10)通貨戦略責任者、スティーブ ン・イングランダー氏(ニューヨーク在勤)は「ドルはオーストラリ ア・ドルに対して強含んでいる。カナダ・ドルに対しても堅調さが見え てきた」と指摘。「債券市場はやや神経質になっているようだ。為替市 場はさほど気にせず、ドルはやや堅調となった」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在主要10通貨に対するドルの動きを示 すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.3%上昇の1020.16。1月30 日以来で最大の上昇率。

円は対ドルで0.1%高の1ドル=102円31銭。前日は0.4%下げてい た。対ユーロではこの日、0.2%高の1ユーロ=140円51銭。ドルは対ユ ーロで0.2%上げて1ユーロ=1.3733ドル。一時は1.3739ドルまで下げ た。

日銀とFOMC

日本銀行は18日に開いた金融政策決定会合で、3月末に期限が来る 「成長基盤強化を支援するための資金供給」を1年間延長し、「本則」 の供給枠を従来の3.5兆円から7兆円に拡大することを決めた。金融政 策の運営方針については現状維持とすることを決めた。

ブルームバーグがまとめたアナリスト調査では、円は2015年に1ド ル=115円に下げると予想されている。日銀が目標としている2%の物 価上昇を達成するには、1ドル=120円まで円安が進む必要があるとみ られている。

FOMCの議事録によれば、政策当局者は失業率が利上げを決定す る際の目安としている水準付近まで低下したことに伴い、政策金利の方 向性をめぐるガイダンスを近く変更することを検討している。

議事録では、「失業率が6.5%に迫っている中、その目安を下回っ た後のフェデラルファンド(FF)金利をめぐる決定についての情報を 提供するため、FOMC参加者はフォワードガイダンスを変更すること が近く適切になるとの見解で一致した」と記述した。

「結局のところハト派的」

シティのイングランダー氏は「失業率についての表現を変えること でコンセンサスがあるようだ」と指摘。「失業率の数字をさほど重視せ ず、それから焦点を外す方向でやり方を検討していることがうかがえ る。結局のところハト派的であり、タカ派的ではない」と述べた。

1月の米住宅着工件数は予想以上に減少した。厳しい寒さが影響し た可能性がある。2月の雇用統計も、この3カ月続いている厳しい天候 の影響を受けるとの見方がある。

ピアポント・セキュリティーズ・ホールディングス(コネティカッ ト州スタンフォード)のグローバルストラテジスト、ロバート・シンチ 氏は「米景気減速はどれほど本物なのか、天候要因はどれほど影響して いるのか、様々な不透明感がある」と述べた。「今年良いスタートを切 れず、もっと確定的な情報を待って様子見している短期投資家がかなり いるのではないだろうか」と続けた。

JPモルガンG7ボラティリティー指数は7.6%に低下。昨年10月 以来の低水準となった。

原題:Dollar Gains as Fed Minutes Signal Unabated Tapering; Baht Falls(抜粋)

--取材協力:Mariko Ishikawa、Kevin Buckland、池田祐美. Editor: Paul Cox

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