米に「失望」の衛藤補佐官発言、政府見解でないと菅氏

安倍晋三首相の靖国神社参拝に失望 したとする声明を発表した米政府に対して、「われわれの方が失望だ」 と衛藤晟一首相補佐官が発言したことについて、菅義偉官房長官は19日 午前の会見で、発言は「政府の見解ではない」と説明した。菅氏はその 後、衛藤氏に電話で発言の取り消しを指示、衛藤氏も了承した。

衛藤氏は自民党参院議員。動画サイト「ユーチューブ」への投稿で 発言した。この中で「米国は中国にものが言えないようになってきてい る」と指摘。「同盟関係にある日本をなぜ大事にしないのか」とも述べ た。菅氏は午前の記者会見で、衛藤氏の発言について「あくまで個人的 な見解」であり、首相の靖国参拝について「誠意をもって説明し、理解 を求めていく」と話した。

安倍首相は昨年12月26日に現職首相としては7年ぶりに靖国神社を 参拝。中国、韓国がこれに反発し、在日米大使館も「日本の指導者が近 隣諸国との緊張を悪化させるような行動を取ったことに、米国政府は失 望している」との表現で不快感を表明していた。

衛藤氏は米政府の声明は「中国に対する言い訳にすぎない」とも強 調。昨年12月初めの段階で在日米大使館に対し、安倍首相が靖国神社を 参拝した場合、「できれば賛意を表明してほしいが、それができなくて も反対しないでほしい」と伝えていたことも明らかにした。米側は慎重 な対応を求めたという。

菅氏は19日午後の記者会見で、衛藤氏に電話で「補佐官は内閣の一 員であり、個人的な見解は取り消すように指示した」ことを明らかにし た。今後の日米関係への影響については「今日取り消したのでそんなに ないと思っている」との見方を示した。

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