クオンツファンドに投資家も我慢の限界-5000億円が流出

コンピューターを駆使してグローバ ル市場のトレンドを分析するクオンツ運用のヘッジファンドは過去3年 にわたり成績が市場平均を下回っており、運用担当者に対する投資家の 我慢も限界に達しつつある。

シカゴを拠点とする調査会社ヘッジファンド・リサーチ(HFR) によれば、マン・グループやマイケル・プラット氏のブルークレスト・ キャピタル・マネジメントが運営するクオンツ運用ファンドは、昨年10 -12月(第4四半期)に49億ドル(約5010億円)の資金流出に見舞われ た。投資家が引き揚げた資金量としては過去5年で最大。4-6月(第 2四半期)は11億ドル、7-9月(第3四半期)は6億6800万ドルが流 出した。

HFRによると、クオンツファンドから49億ドルもの資金が流出し たのは、金融危機発生後の2009年1-3月(第1四半期)に57億ドルを 投資家が引き揚げて以来のことだ。クオンツファンドには12年に95億ド ルの資金が流入したが、13年は通年でも17億ドルが流出した。

ストックホルムを拠点とするクオンツファンド、リンクス・アセッ ト・マネジメントを運営するスバント・ベルイストローム氏は今月の投 資家向けリポートで、「この3年間はほぼ全てのマネジドフューチャ ー・ファンドにとって厳しい環境が続いた。耐えきれなくなった一部の 投資家は、望ましいリターンを得るためのもっと良い機会があると考え る他の投資に資産を移すことを検討している」と指摘した。

年金基金などの機関投資家にとって、3年間の成績は投資配分を決 める上で重要だが、クオンツファンドの成績不振は昨年も続き、投資判 断を見直す3年の節目を迎えた。トレンド分析に基づく運用を行う20の 主要ファンドをフォローするニューエッジCTA指数は、11年 に4.5%、12年には2.9%低下した。13年は辛うじて0.7%上昇したが、 ブルームバーグ・ヘッジファンズ・アグリゲート指数のリターン (7.4%)とS&P500種株価指数の上昇率(30%)をいずれも大きく下 回っている。

原題:Quant Funds Feel Investor Bite After Underperforming Three Years(抜粋)

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