ドル小安い、米指標下振れを警戒-対ユーロ1カ月半ぶり安値

東京外国為替市場ではドルが小安く 推移した。悪天候の影響により米経済指標の下振れが続くことへの警戒 感が強く、ドルは対ユーロで一時約1カ月半ぶり安値を付ける場面が見 られた。

午後4時現在のユーロ・ドル相場は1ユーロ=1.3757ドル前後。一 時は1.3773ドルを付け、前日の海外市場で付けた1月2日以来のドル安 値を更新した。ドル・円相場も1ドル=102円台半ば付近から一時102 円14銭まで弱含むなどドルの上値が重い展開となった。同時刻現在 は102円19銭前後。

バークレイズ為替ストラテジストの門田真一郎氏は、「米国主導で 世界経済が回復に向かっていくということで、米国の景気回復がみんな の心の支えになっていたが、そこの見通しが悪くなったため、ポジショ ンを取りにくいということはある」と説明。実際、悪天候の影響がどの 程度であるのかは、指標の発表が一巡し、ならしてみるまで分からない と言い、「それが見えるまではドル高は進みにくいということになるだ ろう」と語った。

ユーロ・円相場は海外時間に1ユーロ=141円03銭と1月29日以来 のユーロ高・円安水準を付けたが、この日の東京市場では日本株が軟調 に推移する中、140円台後半で円が強含みに推移した。同時刻現在は140 円59銭前後。

米住宅着工は2カ月連続減か

米国ではこの日、1月の住宅着工件数や生産者物価指数が発表され るほか、1月28、29日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事 録が公表される。

ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査では、1月の住宅着工 件数は悪天候の影響で、前月比4.9%減と2カ月連続の減少が見込まれ ている。

ニューヨーク連銀が18日発表した2月の同地区の製造業景況指数 は4.48と、前月の12.51から低下し、市場予想を下回った。また、全米 ホームビルダー協会(NAHB)とウェルズ・ファーゴが発表した2月 の米住宅市場指数は前月比で過去最大の落ち込みとなった。

上田ハーロー外貨保証金事業部の片桐友仁氏は、経済指標で弱い数 字が出た場合には、「米金利が低下し、ドル売りが継続」すると予想。 また、米国の景気減速から「テーパリング(量的緩和縮小)ペースが緩 まるとの見方から米株が上昇している感もあり、FOMC議事録で強気 の見解が示された場合には米株の下落につながり、リスク回避的な動き も想定され、ドル・円には重しとなる」と語った。

--取材協力:三浦和美,大塚美佳. Editors: , 崎浜秀磨

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