債券先物は上昇、米債高や株安受け-20年入札低調で超長期債売り圧力

債券先物相場は上昇。前日の米国債 相場が反発したことや国内株式相場の下落が買い手掛かりとなった。半 面、きょう実施の20年債入札が低調な結果だったことを受けて超長期債 は下落した。

東京先物市場で中心限月の3月物は小幅続伸。前日比3銭高の144 円95銭で開始し、午前は寄り付きの水準付近でもみ合い。午後の取引開 始後から水準を切り下げ、一時は9銭安の144円83銭まで下落した。し かし、再び買いが優勢になると145円00銭まで上昇。結局は4銭高の144 円96銭で引けた。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の332回債利回 りは横ばいの0.60%で始まった。午後の取引開始後には1ベーシスポイ ント(bp)高い0.61%に上昇したが、いったん0.60%まで戻した。午後 1時半すぎからは0.605%で推移した。5年物116回債利回りは0.5bp低 い0.185%。20年物の147回債利回りは2bp高い1.475%、30年物の41回 債利回りは2.5bp高い1.645%と、ともに13日以来の高水準。

メリルリンチ日本証券の大崎秀一債券ストラテジストは、債券相場 について、前日午後に急騰した国内株が反落したことなどがサポート要 因だと指摘した。「10年債利回りの0.6%割れや先物145円台では高値警 戒感があるが、市場参加者の目が徐々に慣れてきた印象。売りよりも買 い目線の投資家が多い」とも話した。

東京株式相場は反落。TOPIXは前日比0.5%安の1218.52で引け た。一方、18日の米国債相場は反発。米10年国債利回りは前営業日に比 べて4bp低下の2.71%程度。ニューヨーク連銀が発表した2月の同地区 の製造業景況指数が予想以上に低下し、米国の景気回復が足踏みしてい るとの見方が強まった。

財務省がこの日実施した表面利率(クーポン)1.6%の20年国債 (147回債)の入札結果によると、最低落札価格は102円00銭と市場予想 を15銭下回った。小さければ好調とされるテール(最低と平均落札価格 の差)は16銭と前回の4銭から拡大し、昨年5月以来の大きさ。投資家 需要の強弱を示す応札倍率は3.67倍と、前回の5.32倍から低下した。

みずほ証券の早乙女輝美シニア債券ストラテジストは、20年債入札 について、「1.4%台半ばではそれほど需要が見られなかった。低調だ ったことから長期や超長期ゾーンに調整の売りが出た」と話した。

2年物の337回債利回りは一時1bp高い0.085%と1月31日以来の高 水準を付けた。その後は0.08%。日銀が18日に決めた「成長基盤強化を 支援するための資金供給」の延長・拡充で国庫短期証券(TB)の買い 入れ額が増えないとの観測が売り手掛かり。早乙女氏は「短期債の需給 のタイト感が緩むとの憶測で売りが出ている」と説明した。

--取材協力:赤間信行. Editors: 山中英典, 青木 勝

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