米国債:反発、10年債は1週間ぶり低利回り-経済指標軟調で

米国債相場は反発。10年債利回りは 1週間ぶりの水準に低下した。ニューヨーク連銀が発表した2月の同地 区の製造業景況指数が予想以上に低下し、米国の景気回復が足踏みして いるとの見方が強まった。

2年債と10年債の利回り差はここ1週間で最小に縮小した。米建設 業者の景況感を示す2月の住宅市場指数は前月比で過去最大の落ち込み を記録した。外国人投資家による米国債の保有額は12月に2011年以降で 最大の増加となった。米連邦準備制度理事会(FRB)は19日に1月の 連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録を公表する。同会合では2度 目の債券購入縮小が決定された。

BNPパリバの金利ストラテジスト、アーロン・コーリ氏(ニュー ヨーク在勤)は「予想よりも弱い経済指標という全般的な流れが、最近 の国債相場上昇につながっている」と指摘。「FOMCメンバーの中で 何が最も議論の対象となったかを推し量る上で、議事録は有用になるだ ろう。量的緩和の縮小方針の変更という面で、当局はかなり高いハード ルを設定した」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年債利回りは前営業日比4ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)低下の2.71%。一時は2.69%と、11日以来の低水準を 付けた。同年債(表面利率2.75%、2024年2月償還)価格は10/32上げ て100 3/8。2年債利回りは1bp低下の0.3%。

2年債と10年債の利回り差は2.41ポイントと、終値ベースで11日以 来の最小に縮小した。利回り曲線の平たん化は景気鈍化見通しを反映す るといわれる。

TBレート

1カ月物財務省短期証券(TB)のレートはほぼ変わらず の0.0101%。4日には0.1369%と、昨年10月以来の高水準を付けた。債 務上限の適用を一時的に停止する法律が失効する7日を前に、議会の交 渉が行き詰まるとの懸念が背景にあった。先週、議会が連邦債務上限の 適用を2015年3月まで停止する法案を可決すると、レートは低下した。 オバマ大統領は15日に同法案に署名した。

対米証券投資統計によると、外国人による米国債の保有額は12月 に1.4%(780億ドル)拡大し、5兆7900億ドルと過去最大を記録し た。2013年末時点で発行済みの米国債11兆8700億ドルのうち、外国人 は49%を保有している。

2013年通年では外国人の米国債保有額は4%(2211億ドル)増 と、2006年以来の低い伸びにとどまった。

中国の米国債保有額は3.6%減少の1兆2700億ドルと、減少率 は2011年12月以来で最大。13年通年では4%増加し、2年連続で増え た。11年は初めて減少していた。

日本の米国債保有

日本は通年で6.4%増の1兆1800億ドルと、6年連続で増加。12月 は0.3%減少した。

ニューヨーク連銀が発表した2月の同地区の製造業景況指数は4.48 と、前月の12.51から低下した。ブルームバーグ・ニュースがまとめた エコノミスト予想中央値は8.5だった。

全米ホームビルダー協会(NAHB)とウェルズ・ファーゴが発表 した2月の米住宅市場指数は46と、前月の56から低下。ブルームバー グ・ニュースがまとめたエコノミスト調査の最も悲観的な予想も下回っ た。同指数で50を下回ると住宅建設業者の多くが現況を「悪い」とみて いることを示す。

BTIGのチーフ・グローバル・ストラテジスト、ダン・グリーン ハウス氏は「景気が減速していると市場が判断するまで恐らくレンジ取 引になるだろう」と指摘した。

10年債利回りは1月2日に3.05%と、2011年7月以来の高水準を付 けた。その後、2月3日には3カ月ぶり低水準となる2.56%まで低下し た。ブルームバーグが金融機関を対象に実施した調査では年末まで に3.40%まで上昇すると予想(中央値)されている。

原題:Treasury Yield Falls to One-Week Low on Wagers Economy Stumbling(抜粋)

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