新興市場資産にキャリートレード巻き戻しのリスク-BOA

新興市場資産は米国の金融緩和縮小 が引き起こすキャリートレード反転によるリスクにさらされていると、 バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチのストラテジストが指 摘した。

低金利国で調達し高利回り資産に投資するキャリートレードによっ て新興市場に資金が流入し、新興市場国の外貨準備は2008年9月末以 降、2兆7000億ドル(約277兆円)増えた。BOAメリルのアジェイ・ シン・カプール、リテシュ・サマディヤ両氏が18日のリポートに記して いる。資本流入は成長を促し、特に債券と不動産の価格を押し上げたと ストラテジストらは指摘する。

米金融当局は昨年12月からこれまでに月間の債券購入額を計200億 ドル減らし650億ドルとしている。政策金利は08年以来0-0.25%のレ ンジ。一方、新興市場国の金利はアルゼンチンの13%超やインドネシア の7.5%などと高い。

BOAメリルのリポートは、「米当局の異端的緩和の縮小が続くに 伴い、大規模なキャリートレードは減るか巻き戻される公算が大きい」 とし、「キャリートレードによって押し上げられた新興市場資産の価格 には引き続きリスクがあり、世界的なデフレ圧力になると考える」とし ている。

原題:Emerging Markets at Risk From Carry Trade Unwinding, BofA Says(抜粋)

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