投資バンカー、インドで受難-成長鈍化で欧米各行が人員削減

UBSやモルガン・スタンレーなど ウォール街の投資銀行はインドでの事業構築に5年程度を費やしてき た。経済成長が企業の合併・買収(M&A)や新規株式公開(IPO) の急増を促すことに賭けた陣容拡大路線だったが、ここ3年については その流れを逆転させている。

人材あっせん会社ランドスタット・ホールディングのインド部門に よれば、インドにおける投資銀行業の人員数は2010年以降、約30%減っ た。同じ期間での業界の世界的人員削減ベースの倍以上だ。バンク・オ ブ・アメリカ(BOA)など一部金融機関はさらに大幅な削減に踏み切 った。

1兆8000億ドル(約183兆円)規模のインド経済が鈍化し、企業債 務が増加する中で、インドの企業が関与するM&Aや株式発行が10年に 比べ金額ベースで約50%減っている。仕事を得るため手数料値下げに訴 える銀行もあり、これがさらなる収入の圧迫につながることになる。事 情に詳しい関係者によれば、大規模なM&Aや株式発行・売り出しは引 き続き低迷しており、従業員の削減が続く可能性もある。

コンサルティング会社のアルバレス・アンド・マルサルのムンバイ 在勤マネジングディレクター、ビクラム・ウタムシン氏は、「1億ドル を超える取引を中心に手掛ける投資銀行は悲惨だ。投資バンカーが今、 インドで職を見つけるのは極めて難しく、銀行がこの市場でどのように して成長できるのか私には分からない」と述べた。

BOAのインド部門は、10年に40人いた投資銀行チームをほぼ半減 させた。詳細は非公開だとして事情に詳しい関係者が匿名を条件に語っ た。UBSは投資銀行業の人員数を16人から10人に減らし、モルガン・ スタンレーのインドでの従業員数は35人から約22人になったという。3 行の広報担当者はいずれもコメントを控えている。

原題:Wall Street Beats India Retreat as Fee Drought Drives Job Losses(抜粋)

--取材協力:Laura Lorenzetti. Editors: Philip Lagerkranser, Larry Reibstein

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