PEやヘッジファンド、海運業界の回復見込み債権購入膨らむ

プライベートエクイティ(PE、未 公開株)投資会社とヘッジファンドがリスクの高い海運関連の融資債権 の購入を増やしており、2年前に銀行からこれらの債権を購入し始めて 以降で最大のペースとなっている。最終的には、これらのファンド運営 会社が船舶を保有することになるとの見方も強まっている。

ファンド運用と助言を手掛けるAMAキャピタル・パートナーズ (ニューヨーク)の推計によると、過去1年間に売買された海運関連の 融資債権は約50億ドル(約5100億円)相当に上る。HSBCホールディ ングスから2012年に分社化した海運ブローカー兼コンサルタント会社ハ ートランド・シッピング・サービシズ(ロンドン)によれば、投資家の 需要拡大が価格を押し上げ、額面1ドル当たり最高90セントと、1年前 の70-80セントから上昇している。

ファンドによる融資債権購入の増加は、将来の公的資金による銀行 救済の回避に向けた規制が導入される中、銀行が投げ売りした債権を投 資家が購入するという広範囲にわたるシフトが起きていることを示唆し ている。ファンド側は、5年間で最大71%下落した海運相場が歴史的な 安値から上昇に転じると予想している。一方、価格低迷が続き借り手が デフォルト(債務不履行)に陥れば、これらのファンドは、銀行が従来 抵抗を示してきた回収手法を取ることになりそうだ。つまり、船舶その ものを占有するという方法だ。

海運を専門とするコンサルタント会社デイ・アンド・パートナーズ の社長兼最高経営責任者(CEO)で、1980年代に米JPモルガン・チ ェースの海運部門を統括していたランディー・デイ氏は「投資需要とい う意味ではこの市場は流動性にあふれている。もし私が銀行で引き続き ポートフォリオの運用に当たっていたなら、必死で融資債権を売りさば いていただろう」と述べた。

原題:Private-Equity Funds Bet $5 Billion on Shipping Rebound: Freight(抜粋)

--取材協力:Nicholas Brautlecht、Mary Childs、Christine Idzelis. Editors: Philip Revzin, Faris Khan

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