米1月住宅着工は悪天候で減少、英失業率は7%に迫る水準か

今週発表の米経済指標では、1月の 住宅着工件数が減少したことが示されそうだ。例年より厳しい寒さと吹 雪で作業に遅れが生じたとみられている。小売売上高や製造業、雇用の 伸びの足かせとなった悪天候は住宅用不動産市場にも響いたようだ。ま た、借り入れコストの高止まりに伴い中古住宅販売も鈍ったと見込まれ ている。

英国の失業率は、イングランド銀行(英中央銀行)が利上げの検討 の目安としてきた水準をわずかに上回ったことが示されると予想されて いる。

1月の米住宅建設は厳しい寒さがマイナス要因となった。コモディ ティ・ウェザー・グループによれば、暖房需要を計る際の指標となるガ ス加重暖房度日でみる今年1月の米本土は、同月としては1994年以来の 寒さだった。昨年12月から今年2月の北東部は82年以降で最も厳しい寒 さとなりそうだ。ブルームバーグがまとめた調査の予想中央値では、米 商務省が19日発表する1月の住宅着工件数は2カ月連続での減少が見込 まれている。ただ、住宅着工許可件数は着工件数を上回り、住宅建設の 回復が示唆される見通し。

シティグループのエコノミスト、ピーター・ダントニオ氏はリポー トで、「小売りや雇用関連指標に響いた悪天候は住宅着工件数にも影響 したようだ」と指摘。「まれにみる荒天によって、住宅関連指標をめぐ る混迷が深まるだろう。天候による影響が小さかった着工許可件数は、 市場のファンダメンタルズ(基礎的諸条件)をより明確に示すと考えて いる」と述べた。

天候要因で住宅着工が鈍化した一方で、住宅ローン金利の上昇から 中古住宅販売も伸び悩んだようだ。全米不動産業者協会(NAR)が21 日発表する1月の中古住宅販売件数は2012年半ば以来の低水準が見込ま れている。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)のエコノミストらは調査リポー トで、「昨年夏の住宅ローン金利の上昇と極めて低水準の在庫」が販売 低迷の一因だと分析。「特に投げ売り住宅に対する投資需要に減少の兆 しが見られる」と指摘した。

英失業率

英国の失業率はイングランド銀の予想を上回るペースで低下してい る。このためカーニー総裁は今月に入り、変化している経済的背景を考 慮に入れてフォワードガイダンス(時間軸政策)を修正した。ブルーム バーグがまとめたエコノミストの予想中央値では、19日に発表される昨 年10-12月の失業率は7.1%と9-11月と同水準となった見通し。英中 銀はこれまで7%を利上げ検討の目安としてきた。

インベステック・セキュリティーズのエコノミスト、フィリップ・ ショー氏(ロンドン在勤)は「新局面に入った英中銀のフォワードガイ ダンスは失業率をベースとした当初の目安からの進化を示すものだ」と 指摘。ただ、「失業率7%の目安は見直されたものの、引き続き労働市 場は注視されており、かつてないほど雇用関連指標が精査されている」 と述べた。

原題:Weather Cools U.S. Housing as Japan GDP Picks Up: Global Economy(抜粋)

--取材協力:Scott Hamilton、Michael Heath、Stephanie Phang、Nacha Cattan、Randall Woods. Editors: Mark Rohner, Chris Wellisz

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