債券は反落、高値警戒や国内株高受け-入札控え超長期債にも売り圧力

債券相場は反落。高値警戒感に加え て、国内株式相場の反発が売り材料となった。19日に20年債入札を控え て超長期債には売り圧力が掛かった。

東京先物市場で中心限月の3月物は前週末比4銭安の144円96銭で 開始。その後は水準を切り上げ、一時は145円03銭と14日に付けた日中 取引で昨年12月2日以来となる高値に並んだ。しかし、株価がプラスに 転じると再び下落。午後に入ると12銭安の144円88銭まで下げ、結局 は10銭安の144円90銭で引けた。

クレディ・スイス証券の宮坂知宏債券調査部長は、「国内総生産 (GDP)統計は消費増税後の景気悪化懸念を強めたが、株高もあって 金利は上昇した。しばらくこの近辺で攻防になる」と話した。「景気面 を考えると、金利押し下げ圧力のほうが優勢だが、この水準からそれほ ど大きくは下がらないだろう」とも述べた。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の332回債利回 りは同横ばいの0.59%で開始し、14日に続き昨年11月11日以来の低水準 を付けた。午後1時すぎに1ベーシスポイント(bp)高い0.60%に上昇。 いったん0.595%に上げ幅を縮めたが、3時ごろからは再び0.60%で取 引された。5年物の116回債利回りは横ばいの0.185%。2年物の337回 債利回りも横ばいの0.065%で推移した。

超長期債は軟調。20年物の147回債利回りは横ばいの1.44%で始ま ったが、徐々に水準を切り上げ、午後1時前には1.5bp高い1.455%を付 けた。その後は1.445%まで上げ幅を縮め、3時前からは1.45%。30年 物の41回債利回りは1bp高い1.615%に上昇した。

三井住友アセットマネジメントの浜崎優シニアストラテジストは、 「株価はいったん売られたが、その後は反発している。債券はGDPが 弱かったことを受けて一瞬買われたものの、上値が重く、午後は売りが 優勢となっている」と話した。

GDP統計

内閣府が17日午前に発表した2013年10-12月期のGDP(速報値) は、実質で前期比0.3%増、年率換算では1.0%増となった。事前の市場 予想の前期比0.7%増、年率2.8%増をともに下回った。

東京株式相場は反発。TOPIXは前週末比0.7%高の1192.05で引 けた。朝方に1%安まで下落したが、その後は上昇に転じた。外国為替 市場で円は1ドル=101円台前半まで上昇した。

日銀がきょう実施した長期国債買い入れオペ(総額9000億円)の結 果によると、残存期間「1年超3年以下」と「5年超10年以下」の応札 倍率は前回より上昇し、売り圧力が強まっていることが示された。一 方、「3年超5年以下」はやや低下した。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の稲留克俊債券ストラテジス トは、債券相場は先週末に直近高値を上回って買い進まれただけに、い ったんは戻り売りが出ると指摘。一方、日銀の買い入れが入札と日銀会 合を除いて全営業日で実施されることや月末の債券インデックスの大幅 長期化などを控え、「需給面から考えても相場の下値余地は小さい」と みていた。

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