三井物産:穀物取引で2~3年後に2000万トン-準メジャー規模

三井物産は穀物の世界貿易での取扱 量を2~3年後に2000万トンにまで拡大する方針だ。今期(2014年3月 期)見込みと比べて25%増となる。複数の主要産地に持つ供給拠点を活 用し、中国のほか中東や北アフリカなどへの販売を増やす。米カーギル などの穀物メジャーに次ぐ準メジャー規模の取扱量を目指す。

食糧本部穀物物流部の飛鷹裕之部長がブルームバーグ・ニュースと のインタビューで「穀物取引で重要なのは数量を扱うこと。北米や南 米、豪州、東欧ロシアの主要産地に優良な供給拠点を持っており、集荷 力を付けて伸びる需要に対応していく」と述べた。

三井物産は米国に穀物集荷のユナイテッド・グレイン、ブラジルで は農業生産、集荷を手掛ける子会社をそれぞれ持つ。ロシア搾油最大手 のサドルージェストヴォ・グループと資本提携し、豪の穀物集荷企業プ ラムグローブにも資本参加するなど産地での事業強化を進めてきた。

販売先を広げるため穀物担当の人員をシンガポールやロンドン、ド バイ、ヤンゴンに配置。東京本社には12年に海外向けの穀物販売を担う グローバル穀物販売室を設置して現在10人弱で対応する。今後も外部か らの採用も含めて人員の強化を進めていく方針。14年3月期の穀物取扱 量は1600万トンと前期比で300万トンの増加を見込む。

2000万トンに向けて、アルゼンチンやカナダ、ウクライナなどから の供給も増やし、中国向けには大豆やトウモロコシ、アラブ首長国連邦 (UAE)やエジプト、モロッコ、アルジェリアといった中東・北アフ リカ向けには小麦を中心に増やす計画。

中国市場

三井物産では中国市場について大豆輸入量が現在の約6000万トンか ら21/22穀物年度(21年9月-22年8月)には9390万トン、トウモロコ シの輸入量は同700万トンから2500万トンにまで拡大すると予測する。

かつて穀物メジャーの一角を占めた米コンチネンタルグレインでチ ーフ・トレーダーを務めるなど穀物事情に詳しいコンチネンタルライス の茅野信行代表取締役は「世界の穀物市場で主導力を発揮するには2000 万トンぐらいの取扱量は必要」と話す。一方で「天候によって穀物市場 は絶えず価格や産地が変化する。競争力のある価格で供給し、利益を出 すには総合力が必要で一筋縄にはいかない」とも指摘する。

三菱商事も穀物取扱量を現状の1000万トン強から将来的に2000万ト ンへの拡大を目指しているほか、国内最大手の丸紅は買収した米ガビロ ンを除いた取扱量で前期の2500万トンから今期は3100万トンへの増加を 見込む。非資源分野の中核事業として商社大手各社は穀物事業を強化し ている。

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