中国:予想上回るファイナンス規模で景気見通し改善-課題も

中国の1月のファイナンス規模が記 録的水準に達したことは、中国経済の勢いの維持につながる一方で、デ フォルト(債務不履行)や不良債権による金融混乱リスクの抑制に努め る当局の課題も浮き彫りにした。

中国人民銀行(中央銀行)の15日の発表によると、1月の経済全体 のファイナンス規模(社会融資総量)は2兆5800億元(約43兆円)で、 ブルームバーグ・ニュースが集計した市場予想中央値の1兆9000億元を 上回った。従来の過去最高は2013年1月に記録した2兆5400億元だっ た。新規人民元融資は1兆3200億元と、2010年以来の高水準。デフォル トリスクを理由に当局が監視している新規の信託融資は1068億元で、前 年同月(2108億元)の約半分の水準だった。

今回の統計に先立ち発表された貿易統計も予想を上回ったことで、 中国の経済成長率が昨年の7.7%から急激に落ち込む事態は回避できる 見込みであることが示唆された。今回の統計はまた、人民銀が1月半ば に金融機関にローン急増を抑えるよう要請したのとは対照的な結果でも あり、信用の伸びによる経済的利益の逓減が鮮明になった。

ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)の 中国担当チーフエコノミスト、ルイス・クイジス氏(香港在勤)は「こ れらの数字は、中銀の金融スタンスの引き締めが積極的なペースではな く、段階的にバランスの取れたものになることを示している」と指摘。 「当局は信用の伸びるペースを抑えて金融リスクを封じ込めると同時 に、経済成長を支える十分な与信の継続を確保したい考えだ」と述べ た。

原題:China’s Record New Credit Boosts Outlook for Economic Growth(抜粋)

--取材協力:Ailing Tan、Penny Peng、Feiwen Rong. Editors: Nerys Avery, Paul Panckhurst

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