戦いの舞台は香港国際空港-LCC迎え撃つキャセイ航空

香港のキャセイ航空は戦いに備えて いる。ファーストクラスのラウンジやフラットシートの快適さをめぐる 競争ではない。格安航空会社(LCC)との困難な攻防戦だ

数億人の消費者の所得が増えているアジアでは、空の旅が庶民の日 常になりつつある。これがスクートやピーチ・アビエーション、ジェッ トスター、エアアジアといったLCCが続々と誕生している背景だ。香 港国際空港はこうした需要を取り込む激戦地になるだろう。

国際空港評議会(ACI)の統計によれば、昨年10月までの1年間 に約5900万人の国際線乗客が香港国際空港のゲートを通過し、同空港は ロンドンのヒースロー空港とドバイ国際空港に次ぐ忙しい空港となって いる。

キャセイは現在、香港出発便の座席数のほぼ半分を提供している。 LCCにとってこれらの乗客は無視するにはあまりにも魅力的だ。米オ ハイオ州立大学のナワル・タネジャ名誉教授は、「要するに香港は地域 で最も魅力ある空港ではないとしても、最も魅力ある空港の1つだとい うことだ」と述べる。

LCCを迎え撃つキャセイが直面するのは価格競争だけではなく、 香港をはじめとするアジア各地の混雑する空港での発着スロットやゲー トスペースの確保をめぐる争いだ。キャパ・センター・フォー・アビエ ーションの香港在勤アナリスト、ウィル・ホートン氏は「キャセイが抱 いている懸念は極めて深刻なものだ」と指摘する。

キャパによれば、アジア太平洋地域のLCCは現在47社で、合わせ てほぼ1000機を保有。これらLCCは1500機余りを発注済みで、これは 同地域の航空機購入全体の約50%に相当する。キャパはリポートで、 LCCのシェアは東南アジア市場では30%、南アジアでは27%だが、日 本や大中華圏、韓国を含む北アジアでは10%にとどまっていると説明し ている。

原題:Cathay Prepares for War as Budget Airlines Invade Hong Kong(抜粋)

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