2月14日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドル下落、米製造業の生産指数が大幅低下

ニューヨーク外国為替市場ではドルが下落。1月の米鉱工業生産で 製造業の生産指数が予想外に低下し、2009年5月以来の大幅なマイナス となったことが背景。

ユーロは対ドルで続伸した。ユーロ圏の2013年第4四半期(10-12 月)の域内総生産(GDP)成長率が市場予想を上回ったことが手掛か り。

ウェルズ・ファーゴ・セキュリティーズの主任為替ストラテジス ト、ニック・ベネンブローク氏(ニューヨーク在勤)は顧客向けリポー トで、「今週の米経済指標は全般に低調で、ユーロ圏の指標はそこそこ 堅調だったため、ドルは劣勢な状態で今週を終えている」と指摘。「ド ルの軟調バイアスは来週も続く可能性があると見込んでいる」と述べ た。

ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを 示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.3%低下し て1017.47。一時は1016.98と、昨年12月18日以来の低水準となった。週 間では0.6%下げた。

ドルは対円で0.4%安の1ドル=101円80銭。週間では0.5%下落。 ドルは対ユーロでこの日は0.1%安の1ユーロ=1.3693ドル。一時 は1.3715ドルと、先月27日以来の安値水準をつけた。円は対ユーロ で0.3%高の1ユーロ=139円39銭。

「厳しい天候」

米国では大雪の影響で過去3日間に航空便の欠航が相次いだほか、 大規模な停電が発生した。米経済統計の実数値とエコノミスト予想の差 違を示すシティグループ経済サプライズ指数は前日に10週間ぶりの低水 準に下げた。

キャピタル・エコノミクスの米国担当チーフエコノミスト、ポー ル・アシュワース氏は顧客向けリポートで「今後発表される昨年12月と 1月の経済指標で著しい悪化が見られれば、厳しい天候が主因だったと 当社では予測する」と指摘。「通常の天候に戻れば、それがいつであろ うと、著しい改善が見られるだろう」と述べた。

米連邦準備制度理事会(FRB)が発表した1月の鉱工業生産指数 (製造業、鉱業、公益事業の生産を対象、季節調整値)によると、全体 の75%を占める製造業の生産指数は前月比0.8%低下した。ブルームバ ーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は0.1%上昇だった。1月の 全体の鉱工業生産指数は0.3%低下し、昨年4月以来の大幅なマイナス となった。

2月の米トムソン・ロイター/ミシガン大学消費者マインド指数 (速報値)は81.2と、前月から横ばいだった。ブルームバーグがまとめ たエコノミスト予想の中央値は80.2への低下だった。

円は高い

円相場は日本株が下落する中で上昇した。TOPIXは14日 に1.3%、日経平均株価は1.5%それぞれ下落した。

ユーロは対ドルで週間ベースでも続伸。欧州連合(EU)統計局 (ユーロスタット)が発表した10-12月の域内総生産(GDP)速報値 は前期比0.3%増加した。ブルームバーグがまとめたエコノミストの予 想中央値は0.2%の成長率だった。

原題:Dollar Drops as Factory Production Slips on Weather; Pound Gains(抜粋)

◎米国株:続伸、S&P500が最高値接近-好決算や景気楽観で

米株式相場は続伸。S&P500種株価指数は最高値にあと10ポイン ト未満となった。予想を上回る企業決算に加え、景気への信頼感が継続 していることが買いを誘った。

オクシデンタル・ペトロリアムは上昇。企業分割計画の最終的な措 置の一環としてカリフォルニア州の事業を分離すると明らかにした。業 績が予想を上回ったクリフス・ナチュラル・リソーシズとキャンベル・ スープも上昇。一方、紳士服小売りチェーンのメンズ・ウェアハウスは 大幅安。同社が買収提案していた同業のジョス・A・バンク・クロージ ャーズは「エディー・バウアー」ブランドの買収を提案した。

S&P500種株価指数は前日比0.5%高の1838.63で終了。週間で は2.3%高と今年に入って最大の上げとなった。ダウ工業株30種平均 は126.80ドル(0.8%)上昇し16154.39ドルで終えた。

バンヤン・パートナーズのチーフ市場ストラテジスト、ロバート・ パブリク氏(ニューヨーク在勤)は「市場参加者はなお景気が良い方向 に向かっていると考えて、押し目買いを狙っている。彼らは下げはまだ 新鮮な動きと認識し、好機と捉えている」と述べた。

S&P500種は3日に付けた3カ月ぶり安値から5.6%戻している。 量的緩和の縮小が続いても経済成長は力強さを維持するとの見方が背景 にある。終値ベースでの最高値は1月15日に付けた1848.38。その後は 中国の景気減速兆候や新興市場通貨の混乱を嫌気して5.8%下げてい た。ダウ平均は昨年12月31日に付けた最高値を2.5%下回っている。

経済指標

1月の米鉱工業生産は製造業の生産指数が予想外に低下し、2009年 5月以来の大幅なマイナスとなった。製造業の生産指数は前月比0.8% 低下した。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値 は0.1%上昇だった。

2月の米消費者マインド指数は市場予想を上回った。米トムソン・ ロイター/ミシガン大学消費者マインド指数(速報値)は81.2と、前月 から横ばいだった。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央 値は80.2への低下だった。

RWベアードのチーフ投資ストラテジスト、ブルース・ビトルズ氏 は「どこでもひどい天候となっており、データの大半が非常にゆがめら れている可能性がある。天候要因が落ち着き、データを見極める上で3 月と4月の数字を見るまで、金融当局は様子見の姿勢を取るだろう。景 気がどの程度良いかあるいは悪いかをめぐり、見通しが晴れ始めるだろ う」と述べた。

決算

予想を上回る決算も今週の買い材料となった。S&P500種の構成 銘柄ではこの日、7社が決算を発表した。ブルームバーグがまとめたデ ータによると、これまでに決算を発表した400社のうち75%で利益がア ナリスト予想を上回った。売上高が予想を上回ったのは64%。

ブルームバーグがまとめたアナリスト予想によると、S&P500種 構成銘柄の第4四半期決算では増益率が8.4%、増収率が2.9%となって いる。

オクシデンタルは3.8%高。クリフスは5.8%、キャンベルは5%そ れぞれ上げた。

メンズ・ウェアハウスは5.3%下落した。ジョス・A・バンク は0.4%高。

原題:S&P 500 Nears Record on Corporate Earnings, Optimism in Economy(抜粋)

◎米国債:10年債は約2週ぶり高利回り、緩和縮小継続の観測

米国債相場は下落。このところ軟調な経済指標について金融当局は 景気回復の腰折れではなく悪天候の影響と判断し、債券購入プログラム の縮小を推し進めるとの見方が市場で広がっている。

朝方発表された1月の米鉱工業生産指数では、製造業の生産指数 が2009年5月以来の大幅なマイナスとなった。また消費者信頼感の指数 は横ばいだった。こうした経済指標を受け、米国債はもみ合う展開とな った。前日発表の指標では小売売上高が減少し、新規失業保険申請件数 は増加した。ダラス連銀のフィッシャー総裁はこの日、厳しい寒波の影 響で米経済の成長は減速しているものの、金融当局は段階的に債券購入 を縮小させる戦略を続けるべきだとの認識を示した。米連邦準備制度理 事会(FRB)のイエレン議長は今週の議会証言で、経済の「見通しが 著しく変化した場合」のみ、政策当局は債券購入の縮小ペースを減速さ せると説明した。

ウィリアムズ・キャピタル・グループの債券取引責任者、デービッ ド・コード氏(ニューヨーク在勤)「金融当局は債券購入の縮小計画を 変更しない。イエレン議長がはっきり表明した」とした上で、「現在の 経済情勢を説明するのは難しい。天候の影響が大きいためだ」と続け た。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年債利回りは前日比1ベーシスポイント(bp、1b p=0.01%)上昇の2.74%。一時2.78%と、1月29日以来の高水準を付 けた。週間では6bp上げ、2週連続の上昇となった。同年債(表面利 率2.75%、2024年2月償還)価格はこの日3/32下げて100 2/32。

5年債利回りは2bp上昇し1.53%。

金融当局の認識

フィッシャー総裁は債券購入の縮小について、「経済に極めて深刻 な脅威をもたらすような事態」が発生しない限り、今後の連邦公開市場 委員会(FOMC)の会合ごとに債券購入を縮小させる政策を支持する 考えを示した。

総裁はブルームバーグラジオのインタビューで、「縮小の継続方針 を変更すべきだと考えてはいない」とし、「金融当局とて自然の影響を 相殺することはできない。経済は正しい方向に進んでいる」と述べた。

イエレンFRB議長は11日の下院金融委員会での議会証言で、バー ナンキ前議長が主導した政策を継続し、「慎重なステップ」で債券購入 を縮小させる考えを表明した。

経済指標

2月の米トムソン・ロイター/ミシガン大学消費者マインド指数 (速報値)は81.2と、前月から横ばいだった。ブルームバーグがまとめ たエコノミスト予想の中央値は80.2への低下だった。

FRBが14日発表した1月の鉱工業生産指数(製造業、鉱業、公益 事業の生産を対象、季節調整値)によると、全体の75%を占める製造業 の生産指数は前月比0.8%低下した。ブルームバーグがまとめたエコノ ミスト予想の中央値は0.1%上昇だった。前月は0.3%上昇(速報 値0.4%上昇)に下方修正された。1月の全体の鉱工業生産指数は0.3% 低下した。

前日は1月の小売売上高が前月比0.4%減となったほか、先週の新 規失業保険申請件数は増加した。

キャンター・フィッツジェラルドの金利ストラテジスト、ジャステ ィン・レデラー氏(ニューヨーク在勤)は「3月か4月の統計が出れば もっと見通しがきくようになる」と述べた。

原題:Treasuries Fall on Speculation Fed Won’t Stop Tapering Purchases(抜粋)

◎NY金:8日続伸、週間では昨年8月以来の大幅高-逃避需要

ニューヨーク金先物相場は8日続伸。週間ベースでは昨年8月以来 の大幅上昇となった。米経済の回復ペースが失速しつつあるとの懸念を 背景に、安全逃避資産としての金買いが膨らんだ。1月の米鉱工業生産 は製造業の生産指数が予想外に低下し、2009年5月以来の大幅なマイナ スとなった。

STAウェルス(ヒューストン)のランス・ロバーツ最高経営責任 者(CEO)は電話インタビューで、「金は下落トレンドが途切れてお り、一定の買いが入ることが予想される」と指摘。「米経済は健全でな いことが徐々に明らかになりつつあるため、イエレン連邦準備制度理事 会(FRB)議長を中心とする当局は緩和策を解除しないだろう」と述 べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物4 月限は前日比1.4%高の1オンス=1318.60ドル。週間では4.4%高と、 昨年8月16日終了週以来の大幅上昇。

原題:Gold Posts Biggest Weekly Rally Since August on Haven Demand(抜粋)

◎NY原油:100ドル超を維持-消費者信頼感指数が予想上回る

ニューヨーク原油相場はバレル当たり100ドル超で終了。終値で100 ドルを超えるのは今週4回目。朝方発表された2月の米トムソン・ロイ ター/ミシガン大学消費者マインド指数(速報値)は81.2と、前月から 横ばい。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値80.2を上 回った。

ストラテジック・エナジー・アンド・エコノミック・リサーチ(マ サチューセッツ州ウィンチェスター)のマイケル・リンチ社長は「経済 関連のニュースはそれほど悪くはない」とし、「100ドル付近にかなり 力強いサポートがある。クッシングの在庫は大きく減った」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物3月限は前日比 5セント安の1バレル=100.30ドルで終了。週間では0.4%上昇となっ た。

原題:WTI Oil Holds Above $100 as U.S. Consumer Confidence Strengthens(抜粋)

◎欧州株:上昇、ユーロ圏GDP統計を好感-週間でもプラス

14日の欧州株式相場は上昇。指標のストックス欧州600指数は週間 ベースで年初来最大の上げとなった。ユーロ圏経済成長率が予想を上回 る伸びだったことが好感された。米経済指標で鉱工業生産指数が予想を 下回ったものの、消費者マインド指数が予想に反して横ばいとなったこ とも注目された。

ドイツの鉄鋼会社ティッセンクルップは昨年5月以来の大幅高。第 1四半期利益がアナリスト予想を上回った。銀生産大手の英フレスニー ヨが素材株の上げを主導した。一方、スイスのエレベーターメーカー、 シンドラー・ホールディングは1%下げた。

ストックス欧州600指数は前日比0.6%高の333.32で引けた。前週末 比では2.5%上昇し、昨年12月20日終了週以来の大きな上げとなった。

ロベスコSAM(チューリヒ)のポートフォリオマネジャー、カ イ・ファシンガー氏は「米鉱工業生産が予想を下回ったものの、投資家 らは落ち着いている」とし、「今のところ根本的なセンチメントはまだ 前向きだ。さらに、欧州のマクロ経済に関するこの日のニュースも良か ったため、クッションとしての役割を多少果たした」と述べた。

欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が発表した昨年10-12 月(第4四半期)の域内総生産(GDP)速報値は前期比0.3%増と、 伸び率は7-9月(第3四半期)の0.1%を上回った。ブルームバーグ がまとめたエコノミスト予想中央値は0.2%だった。

14日の西欧市場では18カ国中17カ国で主要株価指数が上昇。仏 CAC40指数は0.6%、独DAX指数は0.7%それぞれ上げた。

イタリアのFTSE・MIB指数は1.6%高と、2011年7月以来の 高水準に達した。レッタ首相の辞任で、最大のライバルだったレンツィ 民主党党首率いる新政権が成立する道筋が開けた。

原題:Europe Stocks Advance on U.S. Confidence, Euro-Area Growth Data(抜粋)

◎欧州債:イタリア債利回り、8年ぶり低水準に接近-首相が辞任

14日の欧州債市場ではイタリア国債が上昇し、10年債利回りは2006 年以来の低水準に接近した。レッタ首相の辞表提出を受け、改革が再び 動き出すとの見方が強まった。

イタリア10年債は続伸。この日の発表によれば、同国経済は昨年10 -12月(第4四半期)に前期比ベースで約2年ぶりのプラス成長を遂げ た。同国議会の最大勢力である民主党のレンツィ書記長(党首)は13 日、選挙を避けたい考えを示している。スペインとポルトガルの国債も 上昇。一方で、ドイツ国債は値下がりした。

KBCバンクの調査アナリスト、マティアス・ファンデルユフト氏 (ブリュッセル在勤)は、イタリア「大統領がレンツィ氏に組閣を要請 するだろうとの期待は大きい」とし、「切望されている改革をレンツィ 氏なら恐らく実施できると市場が信頼を寄せているのは明らかだ。少な くとも短期的には好材料だ。ただし、これで国債利回りが一段低下する かどうかは別の話だ」と語った。

ロンドン時間午後4時30分現在、イタリア10年債利回りは前日比3 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の3.68%。12日に は3.66%と、06年2月以降の最低を記録。同国債(表面利 率4.5%、2024年3月償還)価格はこの日、0.235上げ107.10。

イタリア国家統計局が発表した10-12月期国内総生産(GDP)は 前期比0.1%増。7-9月(第3四半期)は横ばいだった。ブルームバ ーグがまとめたエコノミスト予想中央値と一致した。

ドイツ10年債利回りは前日比2bp上昇し1.69%。フランスの10年 債利回りも2bp上げ2.28%、同年限のベルギー国債利回りは1bp上 昇の2.44%となった。

英国債相場は下落。10年債利回りは1bp上昇の2.80%。前週末比 では9bp上昇した。同国債(表面利率2.25%、2013年9月償還)価格 は0.06下げ95.43となった。

原題:Italian Bond Yields Fall Toward Eight-Year Low as Letta Resigns(抜粋) Pound Rises for Fourth Day as Construction Adds to Growth Signs (抜粋)

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