NY外為(14日):ドル下落、米製造業の生産指数が大幅低下

ニューヨーク外国為替市場ではドル が下落。1月の米鉱工業生産で製造業の生産指数が予想外に低下 し、2009年5月以来の大幅なマイナスとなったことが背景。

ユーロは対ドルで続伸した。ユーロ圏の2013年第4四半期(10-12 月)の域内総生産(GDP)成長率が市場予想を上回ったことが手掛か り。

ウェルズ・ファーゴ・セキュリティーズの主任為替ストラテジス ト、ニック・ベネンブローク氏(ニューヨーク在勤)は顧客向けリポー トで、「今週の米経済指標は全般に低調で、ユーロ圏の指標はそこそこ 堅調だったため、ドルは劣勢な状態で今週を終えている」と指摘。「ド ルの軟調バイアスは来週も続く可能性があると見込んでいる」と述べ た。

ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを 示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.3%低下し て1017.47。一時は1016.98と、昨年12月18日以来の低水準となった。週 間では0.6%下げた。

ドルは対円で0.4%安の1ドル=101円80銭。週間では0.5%下落。 ドルは対ユーロでこの日は0.1%安の1ユーロ=1.3693ドル。一時 は1.3715ドルと、先月27日以来の安値水準をつけた。円は対ユーロ で0.3%高の1ユーロ=139円39銭。

「厳しい天候」

米国では大雪の影響で過去3日間に航空便の欠航が相次いだほか、 大規模な停電が発生した。米経済統計の実数値とエコノミスト予想の差 違を示すシティグループ経済サプライズ指数は前日に10週間ぶりの低水 準に下げた。

キャピタル・エコノミクスの米国担当チーフエコノミスト、ポー ル・アシュワース氏は顧客向けリポートで「今後発表される昨年12月と 1月の経済指標で著しい悪化が見られれば、厳しい天候が主因だったと 当社では予測する」と指摘。「通常の天候に戻れば、それがいつであろ うと、著しい改善が見られるだろう」と述べた。

米連邦準備制度理事会(FRB)が発表した1月の鉱工業生産指数 (製造業、鉱業、公益事業の生産を対象、季節調整値)によると、全体 の75%を占める製造業の生産指数は前月比0.8%低下した。ブルームバ ーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は0.1%上昇だった。1月の 全体の鉱工業生産指数は0.3%低下し、昨年4月以来の大幅なマイナス となった。

2月の米トムソン・ロイター/ミシガン大学消費者マインド指数 (速報値)は81.2と、前月から横ばいだった。ブルームバーグがまとめ たエコノミスト予想の中央値は80.2への低下だった。

円は高い

円相場は日本株が下落する中で上昇した。TOPIXは14日 に1.3%、日経平均株価は1.5%それぞれ下落した。

ユーロは対ドルで週間ベースでも続伸。欧州連合(EU)統計局 (ユーロスタット)が発表した10-12月の域内総生産(GDP)速報値 は前期比0.3%増加した。ブルームバーグがまとめたエコノミストの予 想中央値は0.2%の成長率だった。

原題:Dollar Drops as Factory Production Slips on Weather; Pound Gains(抜粋)

--取材協力:Kristine Aquino、Eshe Nelson. Editors: Kenneth Pringle, Dave Liedtka

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