サントリ食:純利益見通しは市場予想届かず-消費増税で国内需要減へ

国内清涼飲料2位のサントリー食品 インターナショナルは14日、今期(2014年12月期)の連結純利益が前期 比12%増の350億円となる見通しだと発表、市場予想に及ばなかった。 販促費の増加や原材料費の高騰が利益を下押しする。

純利益予想は、ブルームバーグが集計したアナリスト9人の事前予 想平均380億円を下回った。営業利益は同17%増の850億円の見込み、売 上高予想は同12%増の1兆2600億円。発表資料によると、国内事業の前 期比の営業増益率は昨年の27.5%から5.7%に落ち込む。国際事業 は18.9%から19.7%に上がる見通し。

鳥井信宏社長は14日の会見で、国内事業の増益率の落ち込みの原因 の「一番大きなところはコストアップ」と述べ、円安による原材料コス ト上昇が影響するとの見通しを明らかにした。

国内飲料各社は4月からの消費増税の影響で競争が激化するとみて おり、サントリー食品は国内事業の販促費などが55億円の減益要因にな るとみている。12日に今期の見通しを発表したアサヒグループホールデ ィングスでも、奥田好秀取締役が販促費の増加が利益を圧迫するとの見 通しを明らかにしていた。

飲料総研によると、13年の国内清涼飲料市場シェアはコカ・コーラ グループが27.3%で首位、サントリーが20.1%で2位、アサヒが12.5% で3位だった。総市場は12年の18億1000万ケースから13年には18億5800 万ケースと、2.7%拡大した。

消費増税

肥塚眞一郎専務は会見で、同社は国内清涼飲料市場は今年2%ほど 落ち込むとみており、「基本的には消費税の影響と考えている」と述べ た。「ここ3年ずっと3%程度で成長しており、今年も本来だったらそ のくらいの成長」が見込めたという。

サントリー食品は酒類事業などを手掛けるサントリーホールディン グスの清涼飲料子会社。昨年アジアで最大となる4000億円規模の新規株 式公開(IPO)により昨年7月3日に東京証券取引所に上場した。

サントリー食品は昨年9月、英医薬品最大手のグラクソ・スミスク ラインから、スポーツ飲料「ルコゼード」と果汁飲料の「ライビーナ」 事業を合わせて約13.5億ポンド(約2300億円)で買収すると発表。また 親会社も先月、米蒸留酒のビームを約1.7兆円で買収することで合意す るなど、グループで海外展開を加速化させている。

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