中国:1月もインフレ抑制-生産者物価は下落止まらず

中国の消費者物価上昇率は1月も引 き続き抑制され、同月の生産者物価指数(PPI)は1990年代以降で最 長の前年割れを更新した。需要の伸び鈍化が示唆されている。

国家統計局が14日発表した1月の消費者物価指数(CPI)は前年 同月比2.5%上昇と、昨年12月と同じ伸び率。PPIは同1.6%低下し た。中国の1、2月の経済指標は春節(旧正月)の連休時期の前年との ずれなどの影響でゆがめられている可能性がある。

オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)の大中華圏経済 担当責任者、劉利剛氏(香港在勤)はリポートで、「この日の統計で示 された緩やかなインフレにより、中国経済の下押しリスクは高まった」 と指摘。「中国当局が2014年の成長率目標を前年と同じ7.5%に設定す るなら、政府は6月より前に景気刺激策を打ち出す必要があるだろう。 それにより、必要な構造改革が今年遅れる可能性もある」との見方を示 した。

1月の食品価格CPIは前年同月比3.7%上昇と、昨年5月以来の 低い伸びにとどまった。一方、食品以外は1.9%上昇で、昨年2月以来 の大きな上昇率。国家統計局は供給増などにより豚肉価格が下がったと 指摘。一方、PPIは春節の連休が近づき生産ペースが落ちる中で低下 したと説明した。

1月のCPIは、ブルームバーグがまとめたエコノミスト45人の予 想では前年同月比2-2.8%上昇、中央値で2.4%上昇が見込まれてい た。13年通年は2.6%上昇だった。ブルームバーグが先月実施した調査 では、14年は市場予想中央値で3.1%上昇の見込み。中国証券報は昨 年12月に、中国政府は14年のインフレ目標を4%にする可能性があると 伝えている。

異なるメッセージ

バークレイズの中国担当チーフエコノミスト、常健氏(香港在勤) はブルームバーグテレビジョンのインタビューで、今回のCPIには当 局による汚職取り締まりや贈答抑制の取り組みが一部影響しているとの 見方を示した。

1月のPPIは1年11カ月連続の前年比マイナスと、1997-99年以 来の長期低下局面。エコノミスト41人の予想中央値は1.6%低下、予想 範囲は1.1-2%低下だった。

クレディ・アグリコルCIBのシニアエコノミスト兼ストラテジス ト、ダリウス・コワルツィク氏(香港在勤)はこの日の統計について、 PPIが需要の弱さを示す一方で食品以外のCPIは改善を示唆してお り、「異なるメッセージ」が含まれていると指摘。その上で「中国の景 気減速は続くだろうが、懸念していたほど急激な落ち込みではない」と 述べた。

原題:China Inflation Stays Subdued as Producer Prices Drop: Economy(抜粋)

--取材協力:Ailing Tan、Xiaoqing Pi、Jun Luo. Editors: Scott Lanman, Nerys Avery

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