日本の自動車部品輸出が拡大、米新車販売の好調で-空輸急増

米国の好調な自動車販売を追い風 に、トヨタ自動車やゼネラル・モーターズ(GM)の車種向けに部品需 要が伸びており、日本製部品の航空貨物輸送が急増している。2014年の 米自動車販売は7年ぶり高水準が予想されている。

米調査会社オートデータによれば、米国の昨年の自動車販売台数 は1560万台と、2007年以来の高水準となった。クレディ・スイスによれ ば、今年は2.6%増の1600万台に達する見通し。日立製作所は北米で自 動車関連事業の売り上げが伸びていることを理由に利益見通しを上方修 正している。

米国の自動車部品輸入に支えられ、ANAホールディングスの貨物 輸送やデンソーの利益は増加している。デンソーやアイシン精機は日本 の自動車メーカーに加え、GMやフォード・モーター、クライスラーに も部品を供給している。

日本の税関によると、日本からの航空便による自動車部品輸出は昨 年10-12月(第4四半期)に20%増加した。米商務省によれば、同国の 昨年の自動車販売は07年以来の高水準となった。米国は日本の自動車部 品の最大輸入国。

トヨタの昨年の米自動車販売台数は7.4%増加した。ホンダは7.2% 増だった。両社とも昨年の北米自動車組立工場での生産が過去最高を記 録した。

トヨタ広報担当のディオン・コーベット氏(東京在勤)は、「部品 は船で輸送するのが基本方針だが、緊急時には空輸も検討する」と述べ た。日本から調達する部品の割合についてはコメントを避けた。

不足に空輸で対応

日本の税関によれば、米国の日本からの自動車部品輸入は昨年210 億円に上った。2位は中国で125億円相当を日本から輸入した。3位の タイは60億円だった。

日本からの航空便による自動車部品輸出は昨年第4四半期に220億 円と、前年同期の183億円から増えた。

調査会社IHSオートモーティブの安宅広史アナリストは電話取材 に対し、「米国の景気回復で昨年は非常に好調だった」と指摘。予想以 上に売れたため、自動車メーカーは部品不足に対応する必要があったよ うだと述べた。

ANAの資料によると、同社の国際貨物輸送の額は昨年10-12月に 前年同期比21%増加し、776億円となった。同社の殿元清司常務による と、円安・ドル高も日本製自動車部品の需要増につながっているとい う。

クレディ・スイス証券の秋田昌洋アナリストは、「自動車部品メー カーにとって中長期的に大きな流れは現地生産」であるものの、不足に 対応するため「短期的に見れば、輸出は増えるだろう」と述べた。

原題:U.S. Auto Buying Surge Drives Japan Car-Parts Shipments: Freight(抜粋)

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