楽天:通話アプリ会社バイバーを9億ドルで買収-海外へ加速

国内最大の電子商取引サイトを運 営する楽天は、メッセージサービスや無料通話のアプリを世界中で提供 するバイバー・メディアの全ての株式を総額9億ドル(約917億円)で 取得する。幅広い海外ユーザー層を活用して、新たな市場開拓を狙う。

発表資料によると、アプリ「Viber」の登録ユーザーは全世界 で2億8000万人で、月間利用者は1億人超。新興国を中心に急速に利用 者数を伸ばしており、楽天はバイバーの「幅広い顧客基盤を活用」し、 電子商取引や電子コンテンツのサービスを「グローバルに提供するプラ ットフォームを構築する」という。

楽天の三木谷浩史会長兼社長は14日の会見で、買収によって「より 小さな新興市場」に届くようになると述べた。同席したバイバーのター モン・マルコ最高経営責任者(CEO)に話しかける形で、同社アプリ の通話音質に「非常に、非常に感銘を受けた」と述べた。

しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹部長は、買収の狙い について「コミュニケーションの手段がパソコンからスマートフォン (スマホ)中心に変わってきている中、楽天はスマホをひとつのツール として商売に結び付ける必要がある」と述べた。「具体的にシナジーを 生み出すかどうかは、よく見ていかないといけない」という。

米国、ロシア、アジア

三木谷氏はバイバーについて「大きな潜在的な収益力の高さ」を持 っていると述べた。マルコCEOによると、バイバーが強い市場は米 国、ロシア、フィリピン、ベトナム、豪州、ニュージーランド、アイル ランドなど。楽天が世界に持つ利用者を通じ、バイバーの成長が加速で きるという。

三木谷氏はバイバーの財務について「とても、とても良好」と語 り、買収に向けての話し合いは「約半年前」に始まったという。買収資 金は銀行借り入れで調達し、3月に買収を完了すると述べた。

--取材協力:. Editors: 宮沢祐介, 中川寛之

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