米国株:反発、TWC買収や業績を好感-小売売上高は減少

米株式相場は反発。小売売上高が減 少したものの、予想を上回る企業決算やタイム・ワーナー・ケーブル (TWC)買収合意を好感して買いが入った。

TWCは大幅高。コムキャストが452億ドルで同社を買収すること で合意した。CBSとグッドイヤー・タイヤ&ラバーは業績への楽観的 な見方を背景に上昇した。半導体製造装置最大手アプライド・マテリア ルズも高い。顧客の生産設備改善を受けた増収見通しを発表した。一 方、シスコシステムズは下落。売上高見通しが一部の予想を下回った。

S&P500種株価指数は前日比0.6%高の1829.83で終了。一時 は0.6%下落し、50日移動平均を下回ったが、上げに転じた。ダウ工業 株30種平均は63.65ドル(0.4%)上昇し16027.59ドルで終えた。

ナショナル・セキュリティーズのチーフ市場ストラテジスト、ドナ ルド・セルキン氏は電話インタビューで、「2月3日の後、相場が底を 形成したため、押し目では買いが入りやすい。かなり売られ過ぎの状態 にあった。現在はトレンドが再び上向いているようだ。当面の底は打っ たとの感触が広がっている」と語った。

半導体製造装置最大手アプライド・マテリアルズも高い。顧客の生 産設備改善を受けた増収見通しを発表した。一方、シスコシステムズは 下落。売上高見通しが一部の予想を下回った。

最高値まであと1%

S&P500種は1月15日に過去最高値で終了。その後、2月3日ま でに5.8%下落した。中国の景気減速兆候や新興市場通貨の混乱が背景 にあった。最近の戻りを受け、同指数は最高値まであと1%となってい る。

S&P500種はこの日、取引開始直後の数分間に50日移動平均であ る1810を下回った後に反発した。

商務省が発表した1月の小売売上高は季節調整済みで前月比0.4% 減少した。寒波や降雪の影響で、自動車のショールームや小売店への客 足が遠のいた。前月は0.1%減。労働省の発表によると、先週の新規失 業保険申請件数(季節調整済み)は33万9000件と、前週から8000件増加 した。

RBCグローバル・アセット・マネジメントの米株トレーディング 責任者、ライアン・ラーソン氏(シカゴ在勤)は「市場は最近の脆弱 (ぜいじゃく)な景気の理由として天候を十分に織り込んでいる。景気 見通しが変わらない限り、量的緩和の段階的縮小にも引き続き満足して いる」と発言。「新興市場で緊張が緩んでいることも寄与している。こ れらの要因が組み合わさり、最近の慎重なセンチメントを乗り切るのに 役立っている」と述べた。

17社が決算発表

S&P500種構成銘柄のうち、この日はクリフス・ナチュラル・リ ソーシズやアメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)な ど17社の決算が発表された。ブルームバーグがまとめたデータによる と、これまでに業績発表したS&P500種採用銘柄のうち、約76%で利 益がアナリスト予想を上回った。

S&P500種のセクター別では全10種が上昇。公益事業や素材、通 信サービス株の上げが目立った。

TWCは7%上昇し、144.81ドルと最高値を更新。グッドイヤー・ タイヤは11%高の26.94ドルと2008年5月以来の高値で終えた。

利益が予想を上回ったCBSは4.5%上昇。64.61ドルと最高値を更 新した。アプライド・マテリアルズは5.4%上昇。一方、シスコは2.5% 下げた。

原題:U.S. Stocks Rise as Time Warner Deal, Earnings Offset Sales Data(抜粋)

--取材協力:Alexis Xydias. Editors: Jeff Sutherland, Alan Soughley

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