米国債:3日ぶり反発、小売売上高減や失業保険申請の増加で

米国債相場は3日ぶり反発。1月の 小売売上高が2012年6月以来の大幅減となり、新規失業保険申請件数が 増加したことで、逃避需要から国債が買われた。

米財務省が実施した30年債入札(発行額160億ドル)では最高落札 利回りが3.690%と、昨年8月以来の低水準となった。入札直前の市場 予想は3.717%だった。これを手掛かりに米国債相場は上げを拡大。既 発30年債の利回りは月初来の高水準付近から低下した。10年債利回り は、インフレ調整後の実質利回りでは3週間ぶりの高水準付近。

TDセキュリティーズの金利ストラテジスト、リチャード・ギルフ ーリー氏は「悪天候による雇用や経済成長へのマイナスの影響は第2四 半期まで続くだろう」とし、「一連の入札を通過したということは、利 回りが再び低下することを意味している」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年債利回りは前日比3ベーシスポイント(bp、1b p=0.01%)低下の2.73%。一時2.78%と、1月29日以来の高水準を付 けた。同年債(表面利率2.75%、2024年2月償還)価格は1/2上げて100 5/32。

既発30年債の利回りは4bp下げて3.68%。前日は一時3.74%と、 1月23日以来の高水準を付けた。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチのMOVE指数は 6営業日連続で低下し58.01。これは昨年5月以来の低水準。過去1年 間の平均は71.9。

30年債入札

30年債入札では、投資家の需要を測る指標の応札倍率は2.27倍。過 去10回の入札の平均は2.40倍だった。

海外の中央銀行を含む間接入札者の落札全体に占める比率 は45.3%。1月の入札では44.4%だった。過去10回の平均は39.6%。

プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)以外の直接入 札者の比率は13.9%。過去10回の入札の平均は16.8%。

ED&Fマン・キャピタル・マーケッツ(ニューヨーク)の債券ト レーディング担当シニアバイスプレジデント、マイケル・フランゼーセ 氏は「入札は好調だった」とし、「大勢の市場参加者がショートポジシ ョンの多くを買い戻していた可能性がある」と述べた。

11日の3年債入札(発行額300億ドル)では最高落札利回り は0.715%。12日の10年債入札(同240億ドル)では2.795%だった。

財務省の発表によれば、20日は30年物インフレ連動債(発行額90億 ドル)が実施される。

実質利回り

ブルームバーグのデータによれば、10年債の実質利回りは1.23%。 前日は1.26%と、1月23日以来の高水準を付けた。今月3日には1.07% と、年初来低水準を付けていた。一方で今年に入ってからの最低は1月 3日に付けた1.49%。過去5年間の平均は1.04%。

米商務省が発表した1月の小売売上高(速報値)は、季節調整済み で前月比0.4%減少した。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノ ミスト予想の中央値は前月比横ばいだった。前月は0.1%減(速報 は0.2%増)に下方修正された。これを手掛かりに米国債は上げを拡大 した。

原題:Treasuries Advance as Retail Sales Drop, Jobless Claims Increase(抜粋)

--取材協力:Daniel Kruger. Editors: Greg Storey, Kenneth Pringle

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE