NY外為:ドルが下落、悪天候で成長鈍化-小売売上高は減少

ニューヨーク外国為替市場ではドル が年初来の安値に下落。朝方発表された米小売売上高は予想外に減少 し、悪天候が米国の経済成長の足を引っ張っている兆候が示された。

スイス・フランは主要16通貨のうち1通貨を除く全てに対して上 昇。円も上昇した。安全資産の需要が高まる中で欧州やアジアの株価は 下落した。

ニューヨーク時間午後5時現在、ブルームバーグ・ドル・スポット 指数は0.4%低下して1020.17。一時1019.96と、昨年12月31日以来の低 水準に下げた。ドルは対ユーロで0.7%下げて1ユーロ=1.3681ドル。 対円では0.4%下げて1ドル=102円17銭だった。ユーロは対円で0.3% 高の1ユーロ=139円77銭。

フランは対ドルで0.8%上昇。欧州やアジアの株価は7日ぶりに下 げた。企業決算が売り材料だった。

JPモルガンG7ボラティリティー指数は7.89%に上昇。11日には ほぼ3週ぶり低水準の7.76%をつけた。

米国を襲った冬の嵐の影響で、過去3日間で空の便は1万1000便以 上が欠航となり、多くの地域が停電となった。北東部の大半の地域で は14日にかけて再び降雪が予想されている。

FRB議長証言は延期

この日に予定されていたイエレン連邦準備制度理事会(FRB)議 長の上院銀行委員会での議会証言は、天候の影響で延期された。

米商務省が発表した1月の小売売上高は、季節調整済みで前月 比0.4%減少した。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト 予想の中央値は前月比横ばいだった。

ピアポント・セキュリティーズ(コネティカット州スタンフォー ド)のチーフエコノミスト、スティーブン・スタンリー氏は、「1月の 小売売上高はまったくひどい結果だった」と述べ、「消費動向の全体像 がこの日は悪い方向に変わった」と続けた。

米失業保険申請件数

米労働省の発表によると、先週の新規失業保険申請件数(季節調整 済み)は33万9000件と、前週から8000件増加した。ブルームバーグ・ニ ュースがまとめたエコノミスト予想の中央値は33万件だった。

モントリオール銀行の世界為替戦略責任者、グレッグ・アンダーソ ン氏(ニューヨーク在勤)は、「内容は予想よりも弱かった。率直に言 えばドルはもっと動いてもおかしくなかった」と述べ、「かなり失望し た。景気信頼感を損ねるものだ」と話した。

ユーロ圏GDP

この日のオーストラリア・ドルは下落。同国の1月の失業率は6% と、2003年7月以来の最高だった。雇用者数は前月比3700人減少した。 ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想は1万5000人の増加だっ た。

豪ドルは対米ドルで0.5%安の1豪ドル=89.79米セントだった。

ユーロは主要通貨の大半に対して上昇した。14日にはユーロ圏の昨 年第4四半期の域内総生産(GDP)が発表される。エコノミスト予想 では前期比0.2%増と、3四半期連続の拡大が見込まれている。

DBSグループ・ホールディングスのアナリストらは顧客向けリポ ートで、「成長見通しが改善し欧州中央銀行(ECB)が追加緩和を実 施するとの予測が後退すれば、ユーロの最近の下げに歯止めをかけると ができる」と述べた。

原題:Dollar Falls as Retail Sales Decline Amid Weather-Slowed Growth(抜粋)

--取材協力:Eshe Nelson. Editors: Kenneth Pringle, Dave Liedtka

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE