日本株4日ぶり反落、不動産など全業種安い-円高連れ一段安

東京株式相場は4営業日ぶりに反 落。前日の米国株が小動きとなるなど海外からの手掛かり材料を欠く 中、連騰後の反動もあり、持ち高整理の売りに押された。円高方向に振 れた為替の動きと連動、午後の取引で下げ幅を広げた。不動産株が売ら れ、直近の上昇が目立った鉄鋼など東証1部33業種は全て安い。

TOPIXの終値は前日比19.86ポイント(1.6%)安の1199.74、 日経平均株価は265円32銭(1.8%)安の1万4534円74銭。

大和住銀投信投資顧問の門司総一郎チーフ・ストラテジストは、 「特段の悪材料はなかったが、円買い・株売りのポジションを増やす動 きが強まった」と言う。中長期運用の投資家がいったん動きにくい局面 にある中、「短期売買をするヘッジファンドなどの影響力が強まってい る」とも話していた。

きょうの日本株は、小動きで取引を開始した後、じりじりと下げ幅 を拡大。ドル・円相場が午後に入り、朝方の1ドル=102円50銭近辺に 対し102円10銭割れまで円高が進むと、これに連動する形で先物主導で 一段安。終盤には日経平均の下げ幅が一時300円を超えた。

米国の1月の失業率改善、FRB議長証言後の米国株の大幅高など を材料に、前日までの3営業日で日経平均は約645円(4.6%)上昇、 TOPIXも4.9%上げていた。日経平均のチャートは、直近高値(1 月29日)から直近安値(2月4日)の下げ分の半値戻しを達成。さらに あすには、株価指数オプション2月限の特別清算値(SQ)算出も控 え、積極的な買いが入りにくかった事情もあった。

東建物が大幅安、ソフバンクも不発

いちよしアセットマネジメントの秋野充成執行役員は、「きのう日 経平均が1万5000円の手前で勢いを欠くなど、戻り待ちの売りが出やす い局面」とした上で、米非農業部門雇用者数の伸び、ISM製造業指数 の低調な内容が一過性であることを確認できるまで、「投資家は積極的 に株式を買い上がれない」としている。

東証1部33業種の下落率上位は不動産、鉄鋼、その他製品、空運、 非鉄金属、電機、輸送用機器、精密機器、海運、情報・通信など。不動 産では、東京建物が大幅安。今12月期営業利益も連続減益を見込む上、 大手町タワーの一部持ち分の売却に関し、ドイツ証券では安定収益をも たらす予定のビルだっただけにネガティブ、と指摘した。

このほか売買代金上位では、ソフトバンクが安い。前日発表の2013 年10-12月期営業利益は、2092億円とアナリスト予想の平均1966億円を 上回ったものの、好決算に反応は薄かった。トヨタ自動車やマツダ、日 本電産、ディー・エヌ・エー、任天堂、パナソニック、東京電力、アサ ヒグループホールディングス、セイコーホールディングスも安い。

一方、KDDI、藤倉ゴム工業が上げ、MSCI指数に新規に組み 入れられるセイコーエプソンも堅調。今3月期営業利益見通しを増額し た不動テトラは急伸した。マザーズ市場にきょう新規上場し、眼疾患治 療薬の開発を行う米アキュセラ・インクは公開価格に対し28%高の2300 円で初値を形成した。

東証1部の売買高は23億766万株、売買代金は2兆1373億円。上昇 銘柄数は233、下落は1497。

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