ダラス連銀総裁:信用取引の投資家が過度のリスクの公算

米ダラス連銀のフィッシャー総裁 は12日、信用取引で株式購入している投資家や、融資を行う米国の銀行 が過度のリスクを負っている可能性があり、連邦準備制度理事会 (FRB)が政策金利を過去最低水準に据え置いていることが、このよ うな状況の一因だとの認識を明らかにした。

フィッシャー総裁はダラス連銀でのインタビューで、株式購入のた めの借り入れである証拠金債務(マージンデット)の残高が「過去最高 近辺」に達していると指摘。「私の経験からはこれは危険な状況だと言 える。この世の終わりが来るという意味ではないが、相場が反転する可 能性を示している」と述べた。

イエレンFRB議長が11日の議会証言で米国に資産価格バブルの兆 候は現時点で見当たらないと発言したことについて、フィッシャー総裁 は同意しながらも、事実上のゼロ金利政策が金融機関の間で信用力の高 い借り手の獲得競争をあおっているだけでなく、経営難の企業も融資を 受けられやすくなっているとの見方を示した。

量的緩和の終了を支持しているフィッシャー総裁は「誰もがこの環 境を活用しようと手を伸ばしている」と述べ、「それが心配だ。連邦公 開市場委員会(FOMC)でも私はそれについて話している。当局が火 に油を注ぎ過ぎたかどうかの判断の目安として注視するよう呼び掛け た」と語った。

ニューヨーク証券取引所(NYSE)のデータによれば、株式購入 のために同証取会員証券から投資家が借りた資金であるマージンデット は昨年35%増加し、年末時点で過去最高の4449億ドル(約45兆6000億 円)。09年末の2309億ドルからほぼ倍増した。

イエレンFRB議長が量的緩和を「慎重な」ペースで縮小する方針 を支持し、こうした計画変更のハードルが高いことを示唆したことに関 し、フィッシャー総裁は満足しているとした上で、経済に「突如として 劇的な反転が見られない限り」量的緩和の縮小は継続されるとの見方を 表明した。

原題:Fisher Says Margin Investors May Be Taking on Too Much Risk (1)(抜粋)

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