中国:吉林信託の高利回り商品、一部償還されず-上海証券報

中国吉林省の信託会社が発行した約 9億7300万元(約165億円)相当の信託商品の一部が、満期に投資家に 償還されなかったと上海証券報が報じた。同商品の投資先が再建中のた めだとしている。

同紙が複数の投資家の話を基に伝えたところによると、吉林信託が 発行した高利回り商品「吉信・松花江77号」の第4トランシェが7日に 満期を迎えたが、同社は償還に関して伝えられる情報はないと投資家に 伝えた。同商品は民間の石炭生産会社、山西聯盛能源を投資先としてい る。昨年11月と12月に満期が到来した3つのトランシェもまだ償還され ていないという。ブルームバーグ・ニュースは吉林信託に2回電話をし たが、返事はなかった。

今回の報道は1兆6000億ドル(約164兆円)の規模を持つ中国信託 業界の償還リスクへの懸念をさらに高めた可能性がある。1月には中誠 信託が発行した信託商品にデフォルト(債務不履行)リスクが浮上し、 土壇場で救済された。海通証券の1月時点の試算によれば、今年償還期 限を迎える信託商品は約5兆3000億元相当で、昨年の3兆5000億元から 膨れ上がる見通し。

上海証券報によると、吉林信託は松花江77号を2011年11月から12年 3月まで6回に分けて発行。山西聯盛能源の石炭生産プロジェクトへの 資金供給でリターンを得る設計になっており、予想利回りは年9.8%。 山西省の地裁は昨年11月、山西聯盛能源とその系列会社が再建を申請し たと発表していた。

同紙は吉林信託の情報を基に、山西聯盛能源は投資家と話し合いを しており、同社の財務状況に「問題はない」と伝えている。同商品のカ ストディアン(証券保管機関)は中国建設銀行。

UBSによれば12年以降、20余りの信託商品、計238億元相当が償 還をめぐる問題に陥った。同行の王濤エコノミストは1月27日のリポー トで、この約半分には現在も法的手続きが取られていると指摘した。

原題:Jilin Trust Delays Product Repayment, Securities News Reports(抜粋)

--Jun Luo, 取材協力:Ludi Wang. Editors: Russell Ward, Chua Kong Ho

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