アサヒ:7カ月ぶりの下落率、純利益見通しは市場予想届かず

国内酒類第2位のアサヒグループ ホールディングスの株価が一時、昨年6月21日以来の下落率となった。 同社は12日、今期(2014年12月期)の連結純利益が670億円になるとの 見通しを発表、市場予想の774億円を下回った。売上高は過去最高を更 新するが、消費増税の影響で販促費が増え、利益を圧迫する。

株価は13日、一時前日比6.3%下落となった。午前10時10分現 在、3.9%安の2710円。年初来で12日までに4.9%下落していた。

12日に会見した奥田好秀取締役によると、会社予想を達成すれば売 上高は3期連続、営業利益は4期連続、純利益は14期連続で過去最高を 更新する。純利益の市場予想はブルームバーグが集計したアナリスト14 人の平均。発表資料によると、前期(13年12月期)純利益は前年比8% 増の617億円で、会社予想の655億円には届かなかった。

奥田取締役は、消費増税の影響で競争が激化し「販促費がかかり、 利益については控えめにみている」と都内の会見で述べた。昨年投入し た「スーパードライプレミアム」は前期にギフト限定で116万ケース販 売し、今期は家庭用にも提供し、320万ケース販売する予定という。

野村証券の藤原悟史アナリストは、営業利益の市場予想と会社予想 のかい離について「増税に伴う販管費増と円安による輸入原料のコスト アップ、ドライプレミアムの販売数量見通しの差」と述べた。

「達成すべき最低限」

クレディ・スイス証券の川崎さつきアナリストらは12日付リポート で前期の営業利益が会社計画や市場予想を下回ったことに「印象はやや ネガティブ」とし、傘下の「カルピス社の営業利益実績が計画比11億円 下振れたことには意外感がある」と述べた。今期について「消費増税を 控えて保守的な構成であり、達成すべき最低限の計画値」と述べた。

国内ビール需要が少子高齢化を背景に頭打ちになる中、同社はソフ トドリンク事業を強化している。12年にカルピスを買収し、飲料総研の データによると、国内ソフトドリンク市場のシェアでは、コカ・コー ラ、サントリー食品インターナショナルに次ぐ第3位となった。

インドネシアの合弁事業について奥田氏は、秋以降に工場建設を検 討しており、それまでは委託製造になると述べた。

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