米国株:5日ぶりに下落、P&Gやアマゾンに売り

米株式相場は5日ぶりに下落。経済 成長に対する楽観的な見方があるものの、プロクター・アンド・ギャン ブル(P&G)やアマゾン・ドット・コムなどが下げた。

P&Gは利益と売上高の見通しを下方修正した。アマゾンはUBS の投資判断引き下げを嫌気して大幅安。ダウ・ケミカルも安い。会社分 割の場合は企業価値が低下すると内部調査が結論づけた。一方、トリッ プアドバイザーは大幅高。第4四半期の売上高がアナリスト予想を上回 った。

S&P500種株価指数は前日比0.1%未満安い1819.26で終了。一時 は0.4%上昇する場面もあった。ダウ工業株30種平均は30.83ドル (0.2%)下落し15963.94ドルで終えた。

フェデレーテッド・インベスターズのチーフ株式ストラテジスト、 フィル・オーランド氏(ニューヨーク在勤)は「このあたりで上げ一服 だ。ワシントンの問題は基本的に片付いた。イエレン米連邦準備制度理 事会(FRB)議長がこれまでの金融政策を踏襲する方針を示したた め、量的緩和の段階的縮小がどうなるかだいたいの感触を得た」と述べ た。

セントルイス連銀のブラード総裁は2014年の経済成長率が3%以上 になると予想。資産購入を引き続き縮小する「軌道上にあると現在考え ている」と述べた。さらに「年内に購入プログラムを終了することがで きるだろう」と話した。

最高値まであと1.6%

連邦公開市場委員会(FOMC)は資産購入プログラムの規模を2 回にわたり縮小。850億ドルだった月額の購入規模は今月には650億ドル となっている。バーナンキ前FRB議長が主導した3弾にわたる量的緩 和で、S&P500種は2009年に付けた12年ぶりの安値から最大で173%上 昇した。

S&P500種は1月15日に過去最高値で終了。その後、2月3日ま でに5.8%下落した。中国の景気減速兆候や新興市場通貨の混乱が背景 にあった。最近の相場上昇で、同指数は最高値まであと1.6%の水準ま で戻している。

中国の1月の輸出は増加。税関総署の12日の発表によると、1月の 輸出は前年同月比10.6%増。市場予想の中央値は同0.1%増だった。1 月の輸入は10%増加し、貿易黒字は319億ドル(約3兆2700億円)と、 1月としては2009年以来の大きさに拡大した。

ロバート・W・ベアードの米株セールス責任者、パトリック・スペ ンサー氏は電話インタビューで、「世界が正常な状態に回帰しつつあ る。中国経済はドル建てで2008年から倍増している。量的緩和縮小をめ ぐる懸念は事実上のゼロ金利政策が当面維持されると再確認されること で相殺されるだろう」と語った。

14社が決算発表

S&P500種構成銘柄のうち、この日はシスコシステムズやメット ライフなど14社の決算が発表された。ブルームバーグがまとめたデータ によると、これまでに業績発表したS&P500種採用銘柄のうち、 約76%で利益がアナリスト予想を上回った。

S&P500種セクター別では6セクターが下落。エネルギーや素 材、生活必需品株の下げが目立った。

P&Gは1.7%、アマゾンは3.5%それぞれ下げた。ダウ・ケミカル は1%下落。

一方、情報技術(IT)や通信サービス、工業株は上昇した。トリ ップアドバイザーは7.2%高。

原題:U.S. Stocks Decline After Four-Day Rally as P&G, Amazon.com Drop(抜粋)

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